クルマの暴走事故対策に“スマホ”が役立つ? 今後期待される活用法とは
クルマは、時には命を奪う凶器にもなり得ます。運転操作のミスから引き起こされる悲惨な事故は、どのように防げばよいのでしょうか。ひとつの手段として、スマホを活用した方法を検証しました。
暴走事故の被害軽減のために実用化が期待される「警報機能」
2019年4月に池袋で発生した高齢ドライバーによる暴走事故では、自転車に乗った親子の尊い命が奪われました。歩行者の立場からすれば、交通ルールに従っており、なんの落ち度もなかったはずです。
あってはならないクルマの暴走。そんなときに、歩行者の安全を守る方法はないのでしょうか。
ひとつの方法として考えられるのは、歩行者のスマートフォン(以下、スマホ)に警報を鳴らすことです。緊急地震速報のように、危険なことが発生する前に、身構えるための警報です。
現実的には、地震が発生して揺れが到達する時間よりも、暴走など異常な動きをするクルマが急接近する時間のほうが、かなり短いかもしれませんが、それでも0.1秒でも早く危険が近づいていることを知ることで、人はなんらかの防衛策を打つことができるはずです。
こうしたスマホ警報として考えれる仕組みは、いくつかあります。ひとつは、交差点に設置したカメラで異常な動きをするクルマを検知し、その情報を交差点の周辺にいる歩行者に知らせるものです。
この場合に使用するカメラは、いわゆる自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)に採用しているような画像認識の性能が高いものが想定されます。
こうしたカメラの設置について、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの主要会場のひとつとなるお台場でも、今後数十基が設置される予定です。
設置の主な目的は自動運転への対応ですが、歩行者に対する警報などについても検証が進むことが期待されます
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