マツダ「ロードスター」はなぜ人気? 誕生30年で100万人以上のファンに愛されてきた理由
3代目モデルのハードトップモデルも人気に
2005年8月には3代目となるNC型へフルモデルチェンジを果たします。3代目はプラットフォームも一新し、搭載されるエンジンも2リッターへと排気量が拡大されました。
ボディサイズも拡大されて3ナンバーとなったことで、ライトウェイトスポーツカーのイメージが薄くなったといわれることもありますが、実は同等グレードで比較すると20kgのみの重量増で収まっているのです。
なお、この3代目ロードスターは、マツダ悲願の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
2006年8月には、電動開閉式のリトラクタブルハードトップを備えた「RHT」が追加。従来の幌では防犯面で不安だったり、開閉にわずらわしさを感じていたユーザーにとっても選択肢が広がり、晩年ではソフトトップ車よりもRHTの方が販売台数が多かったといわれています。
そして2015年5月には現行モデルとなる4代目ロードスター(ND型)が登場します。再びライトウェイトスポーツカーの原点に回帰し、ボディサイズを縮小。エンジンも歴代で最小となる1.5リッターエンジンとなりました。
最軽量グレードでは再び1トンを切る軽量ボディを実現し、走る喜びを感受できるモデルとなっています。
2016年11月にはリトラクタブルハードトップモデルである「RF」が追加設定されました。先代モデルのRHTとは異なり、ルーフ上部のみが開閉するタルガトップスタイルで、シルエットもファストバックタイプとなりました。
そのキャラクターに合わせて、RFは排気量の大きな2リッターエンジンを搭載。軽量なソフトトップとは違った魅力を持ったロードスターの登場したのです。
2019年2月のシカゴオートショーでは、ロードスター30周年記念モデルが世界初公開されました。全世界3000台限定で発売され、発表と同時に発売された北米では限定500台がすぐに完売してしまったのです。
その後、日本ではソフトトップが110台、ハードトップのRFが40台の合計150台が商談予約の受付が開始されました。
先に予約が開始されたソフトトップでは、110台に対して1900台を超える応募があったほど、早くも人気を得ています。
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