マツダ「ロードスター」はなぜ人気? 誕生30年で100万人以上のファンに愛されてきた理由
初代は「ユーノス」ブランドから発売
1989年にリリースされた初代ロードスター(NA型)は、日本では当時のマツダの販売チャネルのひとつであった「ユーノス」ブランドから販売され、「ユーノス・ロードスター」という名前で登場しました。
日本の伝統がデザインに取り入れられ、リトラクタブルヘッドライトを採用したフロントマスクは能面をモチーフにしていました。
搭載されるエンジンは、ファミリアにも搭載されていた1.6リッターの直列4気筒DOHCエンジンで、出力は120馬力と控えめでしたが、1トンを切る軽量ボディと4輪ダブルウィッシュボーン式のサスペンションと相まって、思い通りに操れるクルマに仕上がりました。
当初は5速MTのみという硬派なラインナップでしたが、1990年3月には4速ATも追加され、より多くのユーザーがロードスターを楽しめるようになりました。
1993年7月には大型マイナーチェンジを受け、エンジンが1.6リッターから1.8リッターに換装され、動力性能の向上が図られています。
1998年1月には2代目(NB型)へとフルモデルチェンジします。すでにユーノス店が廃止されていたことから、2代目からはマツダ「ロードスター」として販売されました。
基本のプラットフォームは初代からのキャリーオーバーですが、フロントマスクはリトラクタブルヘッドライトから固定ライトへと変更。これにより鼻先の軽量化を実現し、動力性能の向上につながっています。
ラインナップは先代と同じ1.8リッターに加え、マイナーチェンジで廃止された1.6リッターモデルも復活し、併売される形となっています。1.8リッターには新たに6速MTが採用され(1.6リッターは5速MT)、よりスポーティな走りを楽しむことができるようになりました。
2000年7月には大型改良がなされ、1.8リッターエンジンはエンジン形式こそそのままですが、可変バルブ機構であるS-VT機構を備えたものへと変更され、フィーリングと出力の大幅な向上を果たしています。
2003年にはロードスター史上唯一のクローズドボディを持った「ロードスタークーペ」と、ターボエンジンを搭載した「ロードスターターボ」がリリースされました。ロードスタークーペは受注生産でおよそ200台弱が、ロードスターターボは限定350台が販売されています。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。