GWは海外の「白タク」「ぼったくりタクシー」に気をつけて! 偽アプリを用いた事例も

10連休となった2019年のゴールデンウィーク。海外へ旅行に出かける方も多いのではないでしょうか。しかし、旅行先の移動で気をつけたいのが「ぼったくりタクシー」。どうすれば被害を防ぐことができるのでしょうか。実際にあった例や自衛策をお伝えします。

なぜ減らない? 海外では「白タク」や「ぼったくりタクシー」に注意

 海外旅行時に、目的地にピンポイントで連れて行ってくれるタクシーは海外旅行者にとって心強い存在です。近年は「UBER」を始めとする配車アプリも急速に普及し、タクシーを捕まえる手間もずいぶん減りました。

観光地を回るためにタクシーは心強い存在 ※写真はイメージです

 しかし依然として減らないのが、認可外営業を行う「白タク」や過剰な料金を請求する「ぼったくりタクシー」です。最新のぼったくりタクシーの手口と、怪しいタクシーの見分け方を紹介します。

 ※記事中の写真はすべてイメージです。

1.ぼったくりで悪名高い上海で偽アプリ画面に騙された

 近年、週末弾丸旅行の行き先として人気の上海は、ぼったくりタクシーが多く出没することで有名な場所でもあります。

 筆者が2年前に訪れた時はまだタクシーの配車アプリもあまり普及しておらず、メーターが作動しているタクシーも少なかったため、乗る時に運転手と料金を交渉する形で利用するのが標準的な使い方でした。

 しかし、それからわずか2年の間にタクシーアプリが普及し、以前よりは健全な運営がされている印象を受けます。ところが、早くもアプリを悪用したぼったくりが横行している模様です。

 筆者が被害にあったのは、上海の繁華街に停まっていたタクシーに乗った時。乗る前に行き先を告げると、料金は178元(約2800円)といわれました。

 来た時に乗ったタクシーは80元だったので「ずいぶん高い」と思って迷っていると、運転手がすかさずスマートフォンのアプリ画面を見せてきました。

 そこには行先までのルートと渋滞情報、所要時間と概算の料金が「178元」と表示されており、「すごく渋滞しているから」と運転手はいうのです。まあ、アプリで表示されているのなら間違いないだろうと思って仕方なく乗ることにしました。

 しかし間もなくして、メーターにカバーが掛けられていて作動していないことや、タクシー運転手の認定証がないことなど、怪しい雰囲気に気づきます。これは白タクだと気づいて、最寄りの駅で降ろしてもらうことにしました。

2.上海空港ではいかにも正規タクシーのふりをして近づいて来た

上海空港に着いてタクシー乗り場に向かおうとしていたときのこと。空港職員風の制服を着た女性が近づいてきて、胸についている名札を見せながら「タクシーならこちらへどうぞ」というのです。

何の疑いもなしに歩き始めましたが、向かっているのが通常とは違う場所のようでしたので「白タクでは?」と思い直し、断ろうとしました。すると「空港のタクシーは1時間も待つ。私たちのタクシーならすぐ出られる」というのです。

 ますます怪しくなったので、振り切って正規のタクシー乗り場に向かうと、そこは混雑などまったくなく、乗り場には「待ち時間1分」の文字が点灯していました。

 筆者はこれまで釜山(韓国)やスペイン、タイなどで白タクに遭遇した経験がありますが、怪しいと思ったら絶対に乗らないことです。また空港職員風の制服や名札もよく確認しましょう。

楽しい旅行も台無し! 「ぼったくりタクシー」に注意(6枚)

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