人気のトヨタ「アルファード」3年間の維持費はいくら? ガソリン・HVはどちらがお得か徹底検証

ノーマルエンジンのアルファードの3年間の維持費は90万円

 ノーマルエンジンのアルファードの3年間の維持費は下記のようになります。

■グレード:2.5S(7人乗り)
車両本体価格(税込み):375万7320円
自動車税(3年分):13万5000円
自動車取得税:9万3900円
自動車重量税(3年分):4万9200円
自賠責保険料(37か月分):3万6780円
リサイクル料金:1万6550円
各種代行手数料+預かり法定費用(概算):5万2350円
ガソリン代/3万km(3年分):43万9393円
オイル交換(2回分):1万600円
オイルエレメント交換(1回):7400円
タイヤ交換(1回):7万8000円

★税金や維持費の合計:91万9173円
★車両本体価格を含めた総合計:467万6493円

※ガソリン代はJC08モード燃費の85%、レギュラーガソリン価格は1リットル当たり145円で計算しています
※上記の金額はすべて概算で、購入時期や販売会社によって異なります
※任意保険の保険料は含まれていません

ハイブリッドはエコカー減税の対象に 低燃費でガソリン代も減らせる

 ハイブリッドのアルファードの3年間の維持費は下記のようになります。

■グレード:ハイブリッドS
車両本体価格(消費税込):463万2120円
自動車税(3年分):10万1200円(翌年度75%減税)
自動車取得税:0円
自動車重量税(3年分):0円
自賠責保険料(37か月分):3万6780円
リサイクル料金:1万6550円
各種代行手数料+預かり法定費用(概算):5万2350円
ガソリン代/3万km(3年分):27万8846円
オイル交換(2回分):1万600円
オイルエレメント交換(1回):7400円
タイヤ交換(1回):7万8000円

★税金や維持費の合計:58万1726円
★車両本体価格を含めた総合計:521万3846円

※ガソリン代はJC08モード燃費の85%、レギュラーガソリン価格は1リットル当たり145円で計算しています
※上記の金額はすべて概算で、購入時期や販売会社によって異なります
※任意保険の保険料は含まれていません

6年を境にガソリン・ハイブリッドどちらがお得か変わってくる

 アルファードハイブリッドSの価格は、ノーマルのガソリンエンジンを搭載した2.5Sに比べると87万4800円高くなりました。アルファードハイブリッドには、後輪をモーターで駆動する4WD(E-Four)が標準装着され、価格を一層高めています。

トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」の内装

 ノーマルエンジンの4WDは約25万円ですから、後輪駆動システムを除いたハイブリッドの正味価格は、約62万円といえるでしょう。

 ハイブリッドSの価格は前述のように2.5Sに比べて87万4800円高いですが、維持費を含めた総合計の差額は53万7353円に縮まります。ハイブリッドSでは購入時に納める自動車取得税と同重量税がエコカー減税によって免税になり(2018年度実績)、3万kmのガソリン代も16万547円節約できるなど、購入時と購入後の諸費用を合計で33万7447円安くできるからです。

 そして6年間/6万kmを走れば、ガソリン代の節約は32万1094円に拡大して、総合計の差額は37万円前後になります。4WDの価格換算額の約25万円を差し引けば、12万円の差額です。

 ハイブリッドの運転感覚が2.5リッターのノーマルエンジンに比べて上質なことも考えると、6年間/6万km以上を走るなら、ハイブリッドが買い得という見方も成り立ちます。

規定範囲内の走行距離なら残価設定ローンも要検討

 2.5Sでは、車両価格の全額を3年間の均等払いで返済する通常ローンの場合、月々の返済額は11万7700円です(金利は年率8%)。残価設定ローンなら6万2400円に下がります(年率6%)。

 アルファードはリセールバリュー(中古車として販売する時の価値)が高いので、3年後の残価(残存価値)も新車時の56%に達します。一般的に3年後の残価率は40から45%ですから、アルファードは好条件といえます。残価設定ローンは、残価を除いた金額を返済するため、残価が高ければ月々の返済額を抑えられます。

 ハイブリッドSは、3年間で均等払いの通常ローンでは、月々の返済額が14万5100円です(年率8%)。残価設定ローンならば7万6900円になります(年率6%)。3年後の残価は、2.5Sと同じく56%です。

 アルファードは2.5Sでも相当な高価格車で、経済的な負担も大きいですが、残価設定ローンの条件は良いです。

 走行距離が規定の範囲に収まるなど、使い方が残価設定ローンに適していれば検討すると良いでしょう。

【了】

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Writer: 渡辺陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を得意とする。

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1件のコメント

  1. カタログ上の数値ばかりを語っていて、全く参考にならない数値。
    実際に自分でもそれぞれリースで3.5リッターとHVを乗り比べてみたが
    HVは重量の割には馬力&トルクが貧弱で、かなり踏まないと加速しない。
    街乗りではヘタをすると3.5リッターよりも燃費効率が落ちる。
    高速道路メインで使用する人なら
    走行距離にもよるが5~6年で元を取れるだろうが
    街乗りメインで使用する場合は実質HVでガソリン車より費用を浮かせるのは不可能。
    街乗りメインで使用するならまだ3.5リッターの方が良い(ガソリン車の2.5リッターが最良の選択ではあるが(^^;)。
    筆者は実際に乗り比べてもいないのに机上の空論でモノを言っている理想論者。
    行動もしていないのにコラムだけぶち上げて人々を惑わせるのはやめてもらいたい。

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