中古車の「修復歴」はどこから?意外な後付けパーツが修復歴になる可能性も
全塗装は修復歴にならないが、後付けサンルーフは修復歴になる可能性も
ボディの骨格と判断される部分は基本的に溶接によってガッチリ接合されている部分を指しますから、ビスやボルドなどで固定されている部分に関しては骨格と判断されません。
そのため、例えば左折時に内輪差によってガードレールなどに接触し、助手席側のフロントフェンダーからドア、リアフェンダーまで広範囲にわたってベッコベコに凹ませてしまったものを修理しても修復歴にはなりませんが、ゆっくりバックで駐車しているときにポールに気づかずに乗り上げてしまい、トランクフロアを変形させてしまった、という場合は修復歴になってしまうのです。
なお、事故現状(事故を起こしたまま)の状態の車両は「修復していないから修復歴なし!」というレベルの高いギャグを放つ人もいるようですが、該当部分に「ダメージが生じた」時点で修復歴アリとなるのであしからず。
また、ボディの色を塗り替える全塗装を行うとどう判断されるのでしょうか。元々の塗装が傷んでしまった場合や、長年乗り続けてきた愛車をリフレッシュする、気に入った色の中古車が見つからなかったなど理由はさまざまですが、全塗装をすると修復歴アリ扱いになる、という噂を耳にすることがあります。
しかし、結論から言うと全塗装しただけでは修復歴アリにはなりません。ただし、再塗装のクオリティは新車時の塗装に比べてばらつきがあるので、手放すときの査定で低い額が提示される可能性はあります。
そして、最近はオプションで設定されることが減ってきてしまったサンルーフですが、現在では後付けで装着することができるサンルーフも販売されており、設定のない車種でもサンルーフを取り付けることが可能となっています。
ここで問題なのが、修復アリと判断される部分に「ルーフ」が存在すること。サンルーフの装着は修復やダメージではありませんが、ルーフパネルをカットすることで修復歴アリと判断される可能性があるのです。
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