パジェロの歴史に終止符か!? 三菱の本格4WD車5選
終わりの始まりか!? 37年の歴史を刻む「パジェロ」
●チャレンジャー
パジェロのロングボディは3列シートの7人乗りをラインナップしていましたが、1996年に発売されたワゴンタイプのSUV「チャレンジャー」は5人乗りのみと割り切り、価格も抑え普及を狙ったモデルです。
シャシは2代目パジェロをベースとし、4WDシステムもパジェロと同じフルタイム4WDを基本に(上級グレードのXとXR)、4種類の走行モードを状況に応じて使い分けられる三菱独自のスーパーセレクト4WDを採用。
高速道路からオフロードまであらゆる路面で常に最適な駆動配分を行ない、経済的なドライブと走破性能を両立していました。
エンジンは2.5リッターと2.8リッター2種類のターボディーゼルと、3リッターV6ガソリンをラインナップし、ディーゼルには5MTも用意され、本格的なオフロードも楽しめる設定となっていました。
●パジェロ
三菱といえば前出のジープという元祖クロスカントリー車もありましたが、快適装備とは無縁で、優れた悪路走破性ながら普段使いには適さないクルマでした。
そこで、トラックのシャシを利用してワゴンタイプのボディを架装し、より乗用車に近い「パジェロ」を開発し、1982年に発売します。
パジェロは頑丈な作りでありながら、乗用車となんら変わらない装備とあって、とくに雪国で大ヒットしました。
その後、RVブームに乗り、バリエーションも増え、幾度かのフルモデルチェンジを経て、現行モデルに進化します。
現行のパジェロは2006年に発売され、初代から数えて4代目となります。3.2リッター直4のクリーンディーゼルエンジン車と、3リッターV6ガソリンエンジン車をラインナップ。
発売当初は3ドアのショートボディと、5ドアのロングボディでしたが、いまは7人乗り3列シートのロングボディのみとなっています。
4つの走行モードを持つ進化した「スーパーセレクト4WD II」を装備し、タイヤの空転を制御しながら高い走破性を実現。滑りやすい場所ではリアデファレンシャルギアをロックして、左右のタイヤの回転差をなくし、高い駆動力を発揮します。
近年では2018年10月11日に一部改良され、装備の充実が図られましたが、未だに先進安全装備は搭載されておらず、時代に取り残された感は否めません。
【了】
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