なぜ必要? 速度超過違反が存在するも法定最高速度以上のスピードが出る理由

近い将来はGPSで最高速度が自動制御される?

高速道路のイメージ

■将来の速度制限アップに対応できるようにするため

 道路交通法は毎年のように改正されており、現在の法律では法定速度の制限が時速120キロであっても、将来はこれ以上に引き上げられる可能性もあります。現に新東名高速道路では2019年3月より試験的に最高速度が時速120キロまで引き上げており、今後クルマの性能が上がっていくにつれてさらなる法改正がされる可能性もあるのです。

 以上で例に挙げたとおり、あえて時速100キロが出せるスペックにすることで、運転手もクルマも安全で快適に走行ができるようにしているのです。しかし、これらは昔の国産車のようにパワーでしか最高速度の調整ができなかった時代のことで、今のクルマであればたとえ300馬力でも電子的なリミッターによって速度の制御ができるはずです。

 その方法として国土交通省が採用を検討しているのが、「ISA(インテリジェント・スピード・アダプテーション)」というシステムです。

 イギリスとEUでは、日本に先駆けて2020年5月から販売される全てのクルマに、法定速度を超えて走行した場合にブレーキをかけるか減速させる「ISA」の導入を義務付けようとしています。

「ISA」はカーナビゲーションのGPSと連動させて、特定の地域では一定以上のスピードが出ないように抑制するシステムです。また、それ以外にも飲酒運転やわき見運転などを検知するセンサーの搭載義務付けも検討されています。

 すでにヨーロッパやオーストラリアでは「ISA」の実証実験が行われていますが、近い将来は日本でも実験が開始され、その後正式に採用される可能性が高いです。テクノロジーの進歩によって、昔では考えられなかったような安全対策が着々と進んでいるのです。

【了】

日本で最もスピードが出せる新東名高速道路(8枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー