カタチも大きさも別モノに! 初代の面影がまったくないクルマ5選

初代のコンセプトはどうなった?

●スバル「ジャスティ」

OEM車なので、単純に名前が復活しただけの「ジャスティ」

 初代スバル「ジャスティ」は、1984年に発売されたコンパクトカーで、スタイルはオーソドックスな3ドアと5ドアハッチバックでした。

 初代ジャスティには量産車世界初となるベルト式CVTが搭載されました。いまでは、スバルのみならず国産コンパクトカー、軽自動車、中型車、SUVまで、トランスミッションの主流はCVTになりましたので、ジャスティは歴史的に名を残したクルマといえます。

 1994年、ジャスティは一度もフルモデルチェンジすることなく生産を終了し、後継車もありませんでした。

 しかし、2016年に、ダイハツが製造・販売するコンパクトワゴン「トール」のOEM車として、ジャスティが発売され、22年ぶりに復活を遂げます。

 しかし、現行ジャスティはリアドアにスライドドアを採用した背の高いコンパクトカーですので、もはや初代との共通点はコンパクトでCVTを採用したリッターカーというくらいです。

●ホンダ「シビック」

「シビック」のみならず車格が上がっていく流れは世界的にもよくあること

 1972年、ホンダが本格的な量産自動車メーカーとして軌道に乗るきっかけとなった、初代「シビック」が発売されました。

 シビックはFRが全盛だったころFF2ボックスという優れたパッケージングで、いまも続くコンパクトカーの見本となった存在です。

 実際、各社ともシビックに続けと、FF2ボックス車を続々とランナップしていきました。

 シビックは年を追うごとに進化を続けましたが、アメリカや欧州の販売が主軸になり、ボディは大型化していき、かつてのシビックのポジションは「フィット」へとバトンタッチされました。

 日本では一旦、シビックの販売がストップしていましたが、2017年に復活。4ドアセダン、5ドアハッチバック、そして「タイプR」をライナップします。

 全長は4500mmを超え、全幅も1800mmとなり、大きさもデザインもかつてもシビックのイメージはありません。

※ ※ ※

 近年は衝突安全性確保のためや、居住性の向上が目的で、クルマの大きさは大きくなっています。また、デザインが大きく変わることも珍しくありません。

 しかし、見た目が大きく変わっても、そのモデルが持つコンセプトを変えることなく進化していくクルマのほうが多いでしょう。

 今回、紹介したような2ドアが4ドアになったり、クーペがセダンになるようなケースは、もはや極稀な現象ですが。

【了】

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Writer: くるまのニュース編集部

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