660ccのダイハツ「小さな高級車」がスゴイ! 軽で「セルシオ」再現した“めちゃ快適”モデル! 超パワフルな「ターボエンジン」&“広大空間”実現した「ソニカ」に注目!
ダイハツには、かつて「ソニカ」というクルマが存在しました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
660ccのダイハツ「小さな高級車」がスゴイ!
ダイハツには、かつて「ソニカ」というクルマが存在しました。
現在も語られるほど根強いファンもいるソニカとは、一体どのようなクルマだったのでしょうか。

ソニカは、ダイハツが製造・販売していた軽自動車。
発売されたのは2006年で、爽快で質感の高い走りを実現するとともに、低く長いボディスタイルとクオリティの高い室内空間を採用し、少し遠くまでのドライブを気持ちよく楽しめるクルマとして開発されました。
ソニカの優れた点としては、当時のダイハツ車としては珍しく、走行時の横揺れを抑えるスタビライザーを2輪駆動モデルでも車体の前後に装備していたことが挙げられます。
また、ミラー形状の工夫などの施策によって風切り音やロードノイズを大幅に低減し、快適で静かなドライブを実現。
さらに、全てのグレードに、電子キーを車体に近づけるだけで施錠・解錠ができる、ボタンを押す必要のない「キーフリーシステム」を搭載しているのも特徴的でした。
そんなソニカのボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1470mm、ホイールベースは2440mm。
エクステリアは、8ライトウインドウが伸びやかなフォルムを美しく演出し、横長のリアコンビランプが低く長いボディ形状をより強調したデザインです。
インテリアは、ロングホイールベースの採用とコンパクトなエンジンルームにより、1915mmの長い室内長を確保。1320mmの室内幅と合わせ、広々とした車内空間となっています。
カップルをターゲットにしたというベンチシートは、トヨタが1989年から2006年まで販売していた高級セダン「セルシオ」のシートを参考にし、同等の上質さを目指して開発されたと言われ、背もたれを起こして正しい姿勢で乗った際のホールド性は極めて高く、とても座り心地の良いものでした。
パワートレインは、658cc水冷直列3気筒インタークーラーつきターボエンジンを搭載。最高出力64馬力/6000rpm・最大トルク103Nm/3000rpmを発揮します。
安全装備としては、EBD(電子制動力配分システム)付きABS(アンチロック・ブレーキシステム)などの機能を標準装備。
ボディカラーは全8色から選択可能で、価格は当時、118万円から154万円で販売されていました。
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少し遠くまでのドライブを気持ちよく楽しめるクルマとして開発された、ソニカ。
近年では車高の高い形状が求められがちな軽自動車としては、全高1470mmという低さは珍しいものです。
高級セダンの座り心地を目指して開発されたシートや、ロードノイズの大幅低減による静かな室内空間、全グレードにターボエンジンを搭載したことでの走行性能の向上など、高級志向の軽自動車でしたが、販売台数はあまり伸びず、発売から約3年後の2009年に販売終了となりました。
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