3年ぶり復活トヨタ新型「RAV4」発売 激化するSUV市場に後発投入も勝算あり?

新型RAV4は「ココ」が凄い!

 公式発表前から評判が上々な新型「RAV4」ですが、実際にはどこが進化しているのでしょうか。

 新型「RAV4」のボディサイズは、全長4600-4610mm×全幅1855-1865mm×全高1685-1690mm。外観デザインは、SUVらしい力強さと洗練さを融合し、室内においてもクラストップレベルのラケージスペースや多数の収納スペースなど日常の使い勝手にも考慮されています。
 
 パワートレインには、2リッターガソリンと2.5リッターエンジンハイブリッドの設定がされています。WLCTモードの燃費は、ガソリン車「2WD(15.8km/L)」「4WD(15.2km/L)」、ハイブリッド車「2WD(21.4km/L)」「4WD(20.6km/L)」です。

 また、新型「RAV4」は、3種類の4WDシステムをグレードによって採用仕分けしているのが大きな特徴となり、ガソリン車とハイブリッド車それぞれに独自のシステムが採用されています。

 ガソリン車には、従来と同じシステムのほかに、走行状況に応じて前後トルク配分に加え、後輪トルクを左右独立で制御する機構と4WD走行が不要と判断した場合には、後輪への動力を遮断して燃費向上を図る新開発の「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を世界初採用。

 ハイブリッド車には、最新のハイブリッド技術を継承した新型E-Fourを採用。後輪の最大トルクを増加させ、前後のトルク配分を大きく変更可能な制御を行うほか、後輪トルクを上げたことで降雪時や雨天時における登坂発進時の安心化も向上させています。

 今回、国内投入される新型「RAV4」の全6グレード展開となり価格(消費税込)は、260万8200円から381万7800円。ライバル車と同じような価格帯です。

 ミドルサイズSUVの「RAV4」が新たに投入されることについて、前出の販売店スタッフは次のように話します。

「以前までのように、SUVの代表車種が『ハリアー』や『ランドクルーザーシリーズ』しかない状態ですと、“少し小さめのサイズが欲しいというお客様”や“ミドルサイズがほしいけどハリアーよりもアクティブさを希望”というニーズに応えるのが難しい部分でした。

 しかし、『RAV4』が新たに追加されることで、お客様の関心度が高いサイズにおいて『ハリアー』と2種類を提案できるのは販売店としては心強いです」

※ ※ ※

 奇抜なデザインの「C-HR」から都会派「ハリアー」、王道「ランドクルーザー」という独身層からファミリー層までを網羅するラインナップに、新型「RAV4」が加わることでトヨタブランドのSUVモデルを盤石の体制に築くことができるかもしれません。

 他の自動車メーカーでも、SUV人気が続くうちにラインナップの拡充や補填を狙いたいところですが、トヨタほどの充実したモデル展開は難しいのが現状といえます。

 SUV戦国時代ともいわれる自動車業界で、新型「RAV4」の復活はどのような影響が出るのか注目です。 

【了】

祝・復活!待望の新型「RAV4」を画像で見る(30枚)

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