日産とトヨタの一騎打ち 人気ミニバン「セレナ」「ヴォクシー」の販売好調な理由
トヨタ「ヴォクシー」人気の理由はどこに?
2017年7月には、現行モデル(3代目)初のマイナーチェンジを行っています。
2019年1月にトヨタの先進安全技術「Toyota Safety Sense」において、プリクラッシュセーフティに昼間の歩行者検知機能を追加するとともに、インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ(静止物))を新たに設定するなど、改良を続けて常に売れる要素を作り出しているのです。
また、ヴォクシーは、2014年「ZS 煌」、2016年に「ZS 煌II」という特別仕様車を発売。迫力のあるデザインを好むユーザーに人気となり、ヴォクシー全体の販売台数を後押ししています。
ヴォクシーのモデルラインナップは、ガソリン車/ハイブリッド車やスポーティ車(GR SPORT)や特別仕様車(ZS 煌)などの種類が存在。
ヴォクシーの人気についてトヨタの関係者は次のように説明しています。
「ヴォクシーはスポーティさを特徴としています。トヨタの販売ブランド(トヨタ店・トヨペット店・カローラ店・ネッツ店)において若年層をターゲットとしているネッツ店で取り扱っている専売車種です。
姉妹車のノアは、ファミリー層向け。その2台よりも上質なモデルとしてエスクァイアという形でモデル毎の棲み分けがされています」
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2019年現在の全国における販売店数は、トヨタの約5000店舗に対して、日産の販売店は約2100店舗。しかし、ヴォクシーはネッツブランドの専売車種となり、ネッツ店は全国で約1600店舗と販売網の差も販売台数に影響していると考えられます。
国内のミニバン市場において、セレナとヴォクシーが売れる理由としては、多様化するニーズを上手く捉えたことが挙げられます。ガソリン車・ハイブリッド車・スポーティ車など自分のニーズに合う多用なモデルが選べることが人気なのです。
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