国民車が華麗に変身!? 有名ブランドとコラボしたクルマ5選
自社のブランドだけではなく他社のブランドとコラボレーションすることは、さまざまな製品で行なわれ、その事例は珍しくありません。クルマでもファッションブランドとのコラボした例は多数ありますので、5車種をピックアップして紹介します。
有名ブランドとコラボしたクルマ5選
春になると衣替えになりますが、クルマとファッションも「コーディネート」や「ドレスアップ」といったキーワードで共通点があります。
実際、ファッションブランドとコラボレーション(以下コラボ)したクルマもあります。そこで、これまでに有名ブランドとのコラボで話題となったクルマ5車種をピックアップして紹介します。
●ランボルギーニ「ムルシエラゴ」×「ジャンニ・ヴェルサーチ」
ランボルギーニというと、それだけでも立派なスーパーカーブランドですが、同じくイタリアのファッションブランド「ジャンニ・ヴェルサーチ」とコラボしたことがあります。
2008年、当時のランボルギーニのフラッグシップモデルであった「ムルシエラゴ ロードスター」をベースに、ヴェルサーチとランボルギーニによって仕立てられました。
外装にはヴェルサーチのアイコンとなっている幾何学模様が描かれ、内装もシートや内張りの随所に同様な模様が施されています。
元々、ランボルギーニでは顧客のリクエストで、内外装をカスタマイズするプログラムが用意されていますが、このコラボも同プログラムの協力により実現し、実際に限定販売されました。
●シトロエン「2CV」×「エルメス」
戦後のフランス自動車史に燦然と輝く名車といえばシトロエン「2CV」です。フォルクスワーゲンの「タイプ1(ビートル)」と同じく『国民車』として1948年に発売され、それから40年以上ものロングセラーになりました。
そして2000年に「2CV」の生産は終わりましたが、2008年にシトロエン創立60周年を記念して、高級ファッションブランドの「エルメス」の手によってカスタマイズされた「2CV エルメスエディション」を発表。
外装はブラウンとベージュのカラーリングで、内装は、シート、内張りのみならず、インパネからウインカーレバーに至るほぼすべての部分をエルメスが得意とする本革で装飾されています。
あくまでも記念モデルなので販売はされませんでしたが、現代のクルマとは対極にあるほどシンプルな装備とデザインの「2CV」を、見事な職人技によって華麗に変身させています。
●フィアット「500」×「グッチ」
1957年に登場した「NUOVA 500(ヌォーヴァ・チンクエチェント)」をオマージュしてデザインされた、フィアットのラインナップのなかでもっともコンパクトな「500 (チンクエチェント)」は、2007年に発売(日本では2008年)されました。
そして2011年、フィアットと同じくイタリアを拠点にするファッションブランド「グッチ」が創立90周年を迎え、記念として「500C by Gucci」を発売。
ホワイトとブラックの2色の外装が用意され、それぞれにグッチを象徴するカラー、グリーン/レッド/グリーンのストライプが描かれました。
ほかにもリアとサイド、ホイールにグッチのエンブレムが付き、内装もシートにグッチのロゴと模様、ストライプが施され、シートベルトもグッチカラーに。
この「500C by Gucci」は日本でも限定で発売され、「500」が260万円(消費税込)、「500C」(カブリオレ)が294万円でした。