伸びるアンテナほぼ消滅 時代と共に変化するカーアンテナの存在理由とは
採用の決め手は、新しいモノではなく適切なモノ
シャークフィンアンテナが主流となりつつあるなかで、現在でもポールアンテナを多く採用する自動車メーカーも存在。その一つのホンダは次のように説明しています。
――カーアンテナの形状を変更する理由を教えてください。
弊社独自というものではございませんが、さまざまな形状で受信感度を確保できるようになってきたためです。
――ホンダ車がポールアンテナを多く採用している理由はなんでしょうか。
弊社では、ポールアンテナではなく、マイクロアンテナと呼んでいます。 マイクロアンテナとシャークフィンアンテナのうちから、車種別に最適なものを適用しています。
――最近のポールアンテナは、短くなっていますが、感度の部分で問題はないのでしょうか。
短い(小さな)形状のものは、内コイル状のアンテナや受信した電波を増幅する装置を内蔵することで受信感度を確保しています。
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車載ラジオの受信感度だけでなく、クルマ自体の見た目にも大きく関わってくるカーアンテナのデザイン。その設計を工夫する事で、空気抵抗を低減させるなどの燃費向上に貢献する可能性を秘めているのです。
最近の自動車業界では、クルマのコネクテッド化が進んでいます。専用通信機(DCM通信機)を搭載してクルマが、さまざまな通信をするモデルも登場しています。
その結果、近い将来に突起状のアンテナが存在しないクルマも登場するかもしれません。
【了】
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