日産・三菱の新型自動車デビュー間近? 記念イベント「オフライン式」が岡山で開催
オフライン式って何?
そもそも、聞い慣れない「オフライン式」とはいったいどんなイベントなのでしょうか。
オフラインとは、ライン(生産ライン)をオフ、つまり工場で完成車両が出てくることを意味します。そしてオフライン式とは、最初の生産車がオフラインすることを記念する式典のこと。
現地で三菱自動車の広報担当者は次のように説明しています。
「基本的には、第1号車が完成したことをお祝いする社内イベントとしておこなわれます。ただし、今回のように自動車メーカーの重役、そして県知事など地元関係者やサプライヤー、販売会社の関係者まで招いて行う大規模なものは珍しいです」
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また、オフライン式の実施に関しては自動車メーカーによって差があり「すべての新型車に対して式典をおこなう会社と、主力モデルだけを対象に実施する会社がある」とのことでした。
興味深いのはオフライン式をおこなうタイミングです。名目上は「1号車が生産ラインからオフしたことを祝う」というものですが、あくまでも『記念するための式典』であり、このオフライン式の当日に1号車が作られるわけではありません。
実際には、オフライン式よりも前のタイミングから新型車が生産ラインを流れていることがほとんどです。しかし、日産と三菱が満を持して発表する「デイズシリーズ」と「eKシリーズ」に対して、大規模な式典を実施するということは、両社にとって重要なモデルといえそうです。
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Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。