速さと開放感がほしい欲張りさんにオススメ! 高性能オープンカー5選
ハンドメイドとアメリカからの輸入車も
●日産「シルビア コンバーチブル」
1988年の発売から大ヒットとなった5代目「シルビア」は、いまでは「走り屋御用達」のイメージがありますが、当時は若い女性にも人気で、デビュー直後は「若者のデートカー」として高い人気を誇りました。
オープンボディは5代目の登場から数ヶ月遅れて、オーテックジャパンがほぼ手作りで改造する「シルビア コンバーチブル」として発売されます。
ベースは175馬力を発揮する1.8リッター4気筒ターボエンジンを搭載する、最上級グレードの「K’s」の4AT車でした。
耐候性に優れたドイツ製のソフトトップは電動開閉式で、運転席側のシートベルトの付け根の部分に開閉スイッチがありました。トップの格納時はボディ同色のカバーで覆う仕様でした。
改造申請に基づく持ち込み登録扱い車両で、車検証の型式は「E-S13(改)」となっていました。
幌の格納スペースのためにリアシートの居住性は狭められていましたが、乗車定員は4名で必要な時にはリアシートに乗ることも可能でしたから日常使用でも不便はありませんでした。
1990年のシルビアのマイナーチェンジ時に販売を終了していますが、その後2000年には、7代目シルビアに国産初のフルオープンタイプ電動メタルルーフを備えた「シルビア ヴァリエッタ」を発売しています。
●三菱「エクリプス スパイダー」
1989年に「スタリオン」の後継モデルとしてアメリカで発売された「エクリプス」は、当時の「ギャラン」と同じ2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載し、「SS 1/4マイル」(0-400m発進加速)15.1秒の俊足ぶりで人気となりました。
1996年には2代目エクリプスをベースにしたオープンカー「エクリプス スパイダー」を発売。製造はアメリカで日本にも左ハンドルのまま輸入されました。
電動開閉式のソフトトップを格納するために、後席のシートバックは直立に近いほどですが、しっかりと2+2の乗車定員4名となっています。
日本に輸入されたのは駆動方式がFFで、230馬力を誇る2.0リッター直列4気筒ターボエンジン搭載モデルのみでした。
なお、2004年からは、1999年に登場した3代目エクリプスをベースにした「エクリプス スパイダー」も日本でも販売されました。
アメリカナイズされたルックスで、左ハンドルであることと相まって三菱のクルマだと思う人は少なかったかもしれません。
【了】