軽こそ安全なクルマを! 国が推奨する安全運転サポート車の軽自動車5選
自動車メーカーのCMや広告で耳にする「サポカー」は、いわゆる自動ブレーキなどの先進安全装備の搭載に応じて国が推奨する安全運転サポート車です。なかでも「サポカーS ワイド」は最も装備が充実しています。そこで「サポカーS ワイド」に適合している軽自動車5車種を紹介します。
よく耳にする「サポカー」ってなに?
クルマのカタログやWebサイトを見ると「サポカー」や「サポカーS」という表記、マークが標示されているのを見かけます。
この「サポカー」「サポカーS」は安全運転サポート車の機能を比較しやすいように経済産業省が定めた基準です。
「セーフティ・サポートカー(サポカー)」は自動ブレーキを搭載した、すべての運転者に推奨する自動車で、「セーフティ・サポートカーS(サポカーS)」は自動ブレーキに加え、ペダル踏み間違い時加速抑制装置等を搭載した、特に高齢運転者に推奨する自動車とされています。
「サポカーS」はさらに「ベーシック/ベーシック+/ワイド」の3種類に分類されます。
「ベーシック」は作動速度域が時速30km以下の低速自動ブレーキ(対車両)と、ペダル踏み間違い時加速抑制装置が搭載されているクルマ。
「ベーシック+」は作動速度域が時速30km以下ではない自動ブレーキ(対車両)、ペダル踏み間違い時加速抑制装置が搭載されているクルマ。
「ワイド」では自動ブレーキ(対歩行者)、ペダル踏み間違い時加速抑制装置(マニュアル車は除く)、車線逸脱警報(車線維持支援装置でも可)、先進ライト(自動切り替え型前照灯、自動防眩型前照灯または配光可変型前照灯)を装備していると認定されたクルマです。
先進安全装備は急激に普及しており、軽自動車にも「サポカーS ワイド」に適合しているモデルが増えてきました。そこで先進安全装備が充実している軽自動車5台をピックアップして紹介します。
なお、「サポカー」認定は先進安全装備搭載の有無で分けられていますので、その性能を評価するわけではありません。
●ダイハツ「ミラ トコット」
ダイハツ「ミラ トコット」の安全運転支援システム「スマートアシストIII」搭載車は「サポカーS ワイド」に適合しています。
安全装備はほかにも、デュアルSRSエアバッグのほか、車両側方からの衝撃を緩和するSRSサイドエアバッグ(運転席/助手席)と、乗員頭部側面への衝撃を緩和するSRSカーテンシールドエアバッグ(前後席)の6つのエアバッグを標準装備。
突然の横滑り時もブレーキとエンジン出力を自動的にコントロールして安定させる「VSC」や、発進、加速時にタイヤの空転を抑える「TRC」も備えるなど、乗って安心な装備が充実した軽自動車となっています。
価格は、スマートアシストIII搭載グレード「G“SA III”」2WD車が129万6000円(消費税込、以下同様)、「X“SA III”」2WD車が122万400円、「L“SA III”」2WD車が113万9400円です。
●三菱「ekカスタム」
三菱「ekカスタム」は予防安全技術「三菱e-Assist」によって「サポカーS ワイド」に適合しています。
「衝突被害軽減ブレーキシステム」、エンジン出力制御のみでなく自動ブレーキも搭載した「踏み間違い衝突防止アシスト」「車線逸脱警報システム」そして「オートマチックハイビーム」が採用されています。
横滑りを抑えて車両を安定走行させる「スタビリティコントロール」や、滑りやすい路面で空転を防止する「トラクションコントロール」も装備していますので、路面状況が急変した際なども安心です。
「ekカスタム」の価格は「T Safety Package」2WD車が159万4080円、「G Safety Package」2WD車が151万2000円となっています。