これぞ関西チューニング!? 「環状族」仕様などご当地感あふれるカスタマイズカー3選
古き良き時代のカスタムが残っているのもご当地ならでは
●暴走族風カスタム
東京オートサロンでは、VIP系と呼ばれる高級セダンを威圧感あるスタイルに仕上げるカスタムや、暴走族風の派手なビジュアルに仕上げたカスタムカーの展示は以前より大幅に減りました。
しかし大阪オートメッセでは、相変わらず高い人気を誇っているのです。
この2代目トヨタ「ソアラ」をカスタマイズしたモデルは、大きなフロントリップスポイラーやリアウイングなどが装着されており、昭和の暴走族を彷彿させる仕上がりとなっていました。
エコカーの「プリウス」や運転支援システムがじわじわと広がりつつある平成の時代に、このように懐かしいカスタムが残っている点も、ご当地らしさと言えるのではないでしょうか。
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大阪オートメッセでは、見たことのない未来的な新しさより、昔のクルマや定番のカスタマイズをベースにした展示が主流となっています。
そして会場には子供連れのファミリーが多数来場し、親子で語り合いながら様々なカスタムカーを見て楽しんでいる姿が随所で見受けられました。“三つ子の魂百まで”ということわざもありますが、子供の頃に触れたカスタムカーに対するインパクトや憧れは、このようにご当地カスタマイズとして代々引き継がれているのかもしれません。
また、若者のクルマ離れが度々話題になる昨今ですが、クルマの維持費などが障壁となる都心部を除くと、地方では相変わらず多くの若者達が日常の足として、クルマを1人1台保有しているのが実態です。
しかし、クルマをカスタムするなど趣味として楽しむ人は年々少なくなっているのも事実。このようなイベントで子供の頃からカスタマイズの楽しさにより多く触れることが、クルマを楽しむ文化復活のキーとなるのではないでしょうか。
【了】