BMW新型「X5」はオフロード性能が向上 狭い道を自動でバックできる機能も搭載
オフロードとオンロードの性能を両立したSUVの先駆けともいえるBMW「X5」の新型モデルが発売されました。
初代のコンセプトを継承しつつ先端装備も採用した新型「X5」
ビー・エム・ダブリューは、新型「X5」を2019年2月27日より販売を開始しました。
新型「X5」は、1999年に登場した初代モデルのコンセプトを継承し、BMWらしい走行性へのこだわりと、高い実用性を兼ね備えたモデルです。
先代モデルからホイールベースが40mm、全長が25mm、全幅が65mm、全高が10mm拡大され、ゆとりある室内スペースを実現しながら、低重心で存在感あるシルエットになりました。
外観のデザインは、フロントは一体型フレームで縁取られたデザインの大型キドニーグリルを装備して、アグレッシブな印象を演出しています。サイドボディに後部ドアから上方に伸び上がるようにプレスラインを刻むことで、リアのホイールを強調し、後輪駆動のDNAと高い走行性能へのこだわりを表現しました。
新型「X5」には、BMWの新たな表示・操作システム「BMW Operating System 7.0」が導入されました。好みに応じてカスタムできる10.25インチのディスプレイは、より使いすく最適化されたメニュー表示により、様々な機能や設定にアクセスしやすくなっています。
また、メーター内には、12.3インチのフルデジタルメーターパネルを備え、左右に速度/回転数の表示が、中央にナビゲーションマップの一部などが表示されて視認性が向上することで、ドライバーは運転に集中しながら必要な情報を受け取ることができるといいます。
さらに、先代モデルに比べて、車両前方の骨格に高張力鋼板をより多く使用し、強度を高めながら約15.5kgの軽量化を実現。足回りには、スチール製のサスペンションを採用し、M スポーツモデルでは各ホイールに設置されたセンサーで路面の状況や荷重を検知して、ホイールごとの高さを自動調整する「4輪アダプティブエアサスペンション」をXモデルとして初めてオプション設定し、オフロード性能を向上させました。
狭い道に進入しても、入った時と同じルートで後退できる機能も
新型「X5」は、より正確かつ迅速な危険予測が可能な最先端の運転支援システムを標準装備しています。
ストップ&ゴー機能付の「アクティブクルーズコントロール」や「レーンチェンジウォーニング(車線変更警告システム)」「レーンディパーチャーウォーニング(車線逸脱警告システム)」、「ステアリング&レーンコントロールアシスト、サイドコリジョンプロテクション」「衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)」「クロストラフィックウォーニング」などの安全装備が装備されています。
さらに「パーキングアシスタント」には、リバースアシスト機能が採用され、車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルートを自動でバックして正確に戻ることができます。この機能を活用することで、例えば日本の細い道に誤って迷い込んだ際など、安全に元のルートに復帰することができ、全幅2mを超える大柄な新型「X5」では特に便利な機能であるといえるでしょう。
また、AIを活用した音声会話による車両操作機能「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」や車両をITネットワークに繋ぎ様々な情報にアクセスするBMWコネクテッドドライブなど、最新のドライバーサポート機能を搭載しました。
ラインナップは、最高出力265馬力/4000rpm、最大トルク620Nm/2000-2500rpmを発揮する3リッター直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載した「X5 xDrive35d」が導入され、価格(消費税込)は、スタンダードが920万円、M スポーツが999万円です。
【了】