スタッドレスタイヤを一年中履きっぱなしは危険? ブレーキ性能に大きな違いも

急ブレーキや急ハンドル時などクルマの動きが…

 夏タイヤとスタッドレスタイヤを履いたクルマで、実際にテストをしてみると違いが出るようです。ウェット路面を60キロで走行し、あるポイントから同時に急ブレーキをかけたテストでは、車体1台分だけ停止距離に差が出たというデータもあります。

スタッドレスタイヤのパターン面

 ドライ、ウェット路面を普通の速度で普通に運転している分には何の問題も無いように思えるスタッドレスタイヤですが、急ブレーキや急ハンドル等のとっさの操作については、夏タイヤではとても考えられないようなクルマの動きになり危険なことがあるのです。

 とくにブレーキ性能の違いからくる「止まれる」「止まれない」については、自分が危険な思いをするだけでなく、他者を傷つけてしまう可能性もある問題なので良く考えなければいけません。

 タイヤの履き替えはたしかに面倒であり、交換費用も発生することから、スタッドレスタイヤを一年中履きっぱなしにすればラクでお金もかからないと考える方がいるのはわかります。

 しかし、そのような安易な考え方や「まさか」の事態を、今まで経験していないドライバーの方が「1年中スタッドレスタイヤでも今まで何も問題なかった」と思っていたら、その考えは大間違いでたいへん危険だといえます。

 降雪地帯、非降雪地帯の方に関わらず、雪が降らない季節は夏タイヤを装着し、雪が降る季節になってからスタッドレスタイヤに交換する方が安全で確実です。

 自分の身を守る為にも、他者の身を守る為にも、季節や路面状況に合ったタイヤ選びを心がけましょう。

【了】

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