トヨタとホンダの飽くなき戦い 今年出る!? 新型コンパクト登場で歴史は繰り返す?

一昔前まで、コンパクトカーの代名詞といえばトヨタ「ヴィッツ」とホンダ「フィット」でした。しかし、最近では日産「ノート」やトヨタ「アクア」などが販売台数ランキングの上位を占めています。しかし、新型モデルの噂が出てくると、両車の戦いが再燃するかもしれません。

2大コンパクトカー「ヴィッツ」と「フィット」の飽くなき戦い

 2019年は、国内コンパクトカーにとって大きな話題があります。それが、トヨタ「ヴィッツ」とホンダ「フィット」の両モデルが、揃ってフルモデルチェンジするという噂です。

 最近の国内市場では、トヨタ「プリウス」「アクア」、日産「ノート」が上位を争っています。10年ほど前の2000年代後半は「カローラ」や「プリウス」という超人気モデルに続いて、コンパクトカーのトヨタ「ヴィッツ」とホンダ「フィット」が、ライバルとしてしのぎを削っていました。

 また、「ヴィッツ」と「フィット」は世界各地で販売されるグローバルモデルで、日本国内だけでなく、欧州など世界各地でも2台はライバルとして戦ってきたのです。

現行モデルのホンダ「フィット」とトヨタ「ヴィッツ」(イメージ)

 最初に市場に登場したのはトヨタの「ヴィッツ」でした。1999年1月に「スターレット」の後継モデルとして初代がデビュー。あか抜けたデザイン、優れたパッケージング、世界トップクラスの安全性能などにより、発売直後から大人気に。「1999-2000年の日本カー・オブ・ザ・イヤー」も獲得します。

 1999年の販売ランキングでは、当時の絶対王者であるトヨタ「カローラ」に次ぐ2位に。また、欧州でも「ヤリス」の名称で販売を開始し、「2000年 欧州カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するのです。

 そんな初代「ヴィッツ」の華々しいデビューから、2年後となる2001年6月に「フィット」の初代が誕生。こちらのウリは、燃料タンクを前席下に配置することで実現した広々とした室内空間となります。

 さらに、世界最高レベルの優れた燃費性能。そして、すっきりとしたデザインによって、こちらもデビュー直後から大人気となり「2001-2002年の日本カー・オブ・ザ・イヤー」を獲得するのです。

 2001年では半年という販売期間にもかかわらず約10万台を売り上げ、年間販売ランキングで6位に。先行する「ヴィッツ」は2位で約14万台です。ちなみに1位は断トツで「カローラ」の約23万6000台でした。

 そして、翌2002年は、「フィット」の年となります。絶対王者であった「カローラ」を破って、「フィット」が年間販売で1位を獲得し、販売台数は約25万台。デビューから3年を過ぎた「ヴィッツ」は約10万台の販売で5位となります。

 しかし、2005年2月に「ヴィッツ」は第2世代にフルモデルチェンジ。『あらゆる面でコンパクトカーのひとつ上の水準を目指す』というコンセプトの元に質感をアップします。

 車体も大きくなり、エンジンも最大1.5リッターまで搭載。この新型効果で、2005年の販売ランキングで「ヴィッツ」は2位に復活し、3位の「フィット」の上を行きました。モデルライフ末期になってもライバルと互角に戦える「フィット」の人気の強さは驚くべきものがありました。

 そんな膠着状態に変化を与えるのが2007年10月の「フィット」のフルモデルチェンジです。キープコンセプトで第2世代となった「フィット」は、洗練度の高いモデルとなります。

 初代同様に「2007-2008年 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を獲得。翌2008年には、再び「カローラ」を抜き去り、年間販売ランキング1位の座に返り咲くのです。

 トヨタ「ヴィッツ」とホンダ「フィット」の販売合戦について、トヨタの販売店スタッフは次のように話します。

「当時は、コンパクトカーの人気が今よりもあったと思います。そのなかで、トヨタとホンダを代表するコンパクトカーの『ヴィッツ』『フィット』はメーカーの意地を掛けた戦いだったともいえます。

 しかし、『ヴィッツ』は登場してから一貫し、4つの販売チャネル(トヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店)のなかで、ネッツ店のみの販売でした。そう考えると、かなり頑張っていた車種といえると思います」

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