ついにトヨタHVの「プリウス」「アクア」の牙城崩す! 日産「ノート」が売れるワケとは
トヨタ「プリウス」自体にも日産「ノート」を後押しする要因が存在
二つ目は、王者として君臨し続けた、トヨタ「プリウス」自身にも理由が存在。長年売れ続けている理由には、ハイブリッド車のパイオニアとしての“イメージ”や“信頼性”の高さが挙げられます。
一方で、最近の市販車にはハイブリッド車の設定車種が多くなっているため、あえて「プリウス」で無くても良いということにもなっています。
同様に、プリウスの小さいサイズとイメージされてきた「アクア」の存在が、「プリウス」のユーザーを奪ってしまったことも大きな要因でしょう。
また、2015年に登場した現行「プリウス(MC前)」のエクステリアデザインが不評だったことも、結果として日産「ノート」の販売を後押しする要因といえます。
このように、日産「ノート」自身の商品力や宣伝力とライバル車のさまざまな要因によって、2018年の販売台数ランキングでは、首位に立つことができたのです。
しかし、日産「ノート」は首位の座にあぐらをかいてはいられません。2017年までの「プリウス」「アクア」は、2位に最低でも3万台ほどの差を付けていました。
今回首位の「ノート」は、2位の「アクア」に対して9763台と大きな差を付けられませんでした。また、2018年1月には、不評だったデザインを刷新したマイナーチェンジモデルの「プリウス」が発売され、ユーザーからは好評のようです。
日産自動車の国内販売を担当する専務執行役員の星野朝子さんは、「2018年暦年でNO.1を獲得した『ノート』、そして同じく、ミニバンNO.1を獲得した『セレナ』が、1月の販売で1位、2位を獲得したことは、技術の日産が推進する『ニッサン インテリジェント モビリティ』が、多くのお客さまに受け入れていただいている証です」 と語っています。
今後もトヨタ「プリウス/アクア」と、日産「ノート/セレナ」のハイブリッド車対決からは、目が離せません。
【了】