現役日本人プロテニスプレーヤーである錦織圭選手が2014年にジャガーと、そして2019年2月時点で世界ランク1位の大坂なおみ選手が2018年に日産とアンバサダー契約を結ぶなど、プロテニスの世界は自動車メーカーのプロモーションの場として広く活用されています。

　今回は、世界各国の自動車メーカーの中でも世界ランキングトップ10（2019年2月11日時点）の選手と契約を結んだことのある5社をピックアップしました。

●日産

　2019年に豪オープンを制覇することで、男女通じてアジア人初の1位に輝いた大坂なおみ選手とアンバサダー契約を結ぶのが、リーフやGT-Rなどを販売することで知られる「日産」です。

　2018年9月に大坂なおみ選手が日産のアンバサダー就任セレモニーの際に、「GT-Rが好き」とコメントしたことで、後日、日産からGT-Rを贈呈されたことでも話題を集めましたが、同メーカーによると「世界の頂点を目指しトッププレイヤーたちと熱戦を繰り広げる大坂選手の戦いが、日産自動車のチャレンジングスピリットやグローバル企業として世界に挑む姿勢と共通する」ことがアンバサダー就任の理由といいます。

　また、2018年12月に予約を開始した「大坂なおみ選手 日産ブランド・アンバサダー就任記念モデル」が1月中に予約キャンセル待ちになるなど、同選手の人気の高さが伺える結果が表れています。

●ジャガー

　2018年のウィンブルドンでベスト8、自己最高世界ランク4位（2019年2月11日時点では7位）にランクインするなど、輝かしい戦歴を持つ錦織圭選手をスポンサードするのが、イギリスの高級自動車ブランド「ジャガー」です。

　同メーカーは2014年9月、錦織圭選手のアンバサダー就任の際に「今回のパートナーシップは、既存のブランド・イメージや歴史を進化させ、頂点を目指すという､共通の目的から実現しました」とコメントしていますが、これまでにも限定車として「XF」「F-PACE」をベースにした“KEI NISHIKORI EDITION”を発売しています。

●メルセデス・ベンツ

　2018年2月19日付の男子プロテニス世界ランキングで史上最年長の1位に輝いたスイスのロジャー・フェデラー選手をサポートするのが、日本市場で輸入車販売台数トップの「メルセデス・ベンツ」です。

　フェデラーとメルセデス・ベンツは、2008年から契約を結んでおり、テレビCMやSNSなど、各メディアでコラボレーション企画を発表。2018年2月にはアンバサダー契約の更新が行なわれています。