自分の好みで選べるホンダ「ヴェゼル」 ターボ仕様追加で広がる選択肢

選択肢が広がった「ヴェゼル」

 この「ヴェゼル・ツーリング」はなぜ、日本でも販売することになったのでしょうか。開発責任者の中村さんは、「日本でSUVを買う人のなかにも、上質さや走りのよさを求める人が増えてきたから」といいます。

内外装には、「ツーリング」専用のデザインが備わっている

 また、「ヴェゼルの日本での販売はハイブリッド車が7割で、ターボの『ツーリング』が追加されたからといってそれほど多く売れるとは考えていません。しかし、ヴェゼルを選んでいただく際の選択肢を増やすのが狙い」と説明。

 より車体も大きく価格も高いSUVからコンパクトなヴェゼルに買い替える“ダウンサイジング”の層も狙い「自信をもってお勧めできるように動力性能と走行性能を高め、静粛性も引き上げている」のだそうです。

 実際に試乗した「ヴェゼル・ツーリング」は、力強い走りが印象的。車体がコンパクトかつ車両重量も1360kgと軽いので、最高出力172馬力/最大トルク220Nmのエンジンはグイグイと車体を加速させます。

 高速道路の合流などでも気が付けばあっという間に速度が上がっているという状態で、高速巡行時では安定感、峠道では背の高さを感じないほどしっかりと旋回する感覚が好印象でした。

 さらには『ツーリング』専用としてより綿密にチューニングされた遮音対策により静粛性も向上し、ワンランク車格が上がったような乗り味をしっかりと確認できます。

 今回、『ツーリング』の登場により、ヴェゼルは「ハイブリッド」「ガソリン自然吸気」そして「ガソリンターボ」と3タイプのパワートレインが選べる体制が整いました。

 開発責任者の中村さんは選ぶ目安として「燃費なら『ハイブリッド』、価格や軽快感なら『ガソリン自然吸気』、そして走りの質感や静粛性なら『ガソリンターボ』」といいます。
 
【了】

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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