大坂なおみGT-Rも即完売! 投機目的も? 話題となった高性能限定車5選

投機目的もある? 完売したスポーツモデル3車

●三菱「ランサーエボリューション ファイナルエディション」

三菱最後のスポーツモデルとなった「ランサーエボリューション ファイナルエディション」

 世界ラリー選手権で勝つために開発された「ランサーエボリューション」は、1992年に初代が発売されました。

 その後、ラリーでの活躍は周知の通りで、第4世代である「ランサーエボリューションX」をもって、2015年に販売を終了します。

 販売終了を宣言した同年4月に最終モデルとして「ランサーエボリューション ファイナルエディション」が発表されました。

 限定台数は1000台とし、エンジンの改良により最高出力、最大トルクを向上させ、歴代「ランサーエボリューション」最高の動力性能となる313馬力、43.7kg-mを実現。高性能仕様のサスペンション、ブレーキ、タイヤも採用されていました。なお、トランスミッションは5MTのみでした。

 4月10日から先行予約を開始して、8月20日に完売が宣言されましたが、実際にはそれ以前に完売していたといいます。また海外でも限定販売されていましたが、それもあっという間に完売したようです。

 当時の価格は429万8400円で、こちらも中古車で新車価格を上回る500万円ほどで販売されています。

●ホンダ「シビック タイプR」

ターボ化に賛否両論あったものの人気は不動だった「シビック タイプR」

 現行モデルの「シビック タイプR」は、カタログモデルとしていつでも買うことができます。しかし、先代のFK2型は750台の限定販売となっていました。

 2015年に発表されたFK2型「シビック タイプR」は、シリーズ初のターボエンジンを採用。2リッターで310馬力を発揮し、当時のニュルブルクリンクFF車最速レコードを持っていました。

 エンジンのみならず、外観では専用のエアロパーツが装着され、電子制御されたダンパーやトルクベクタリングを採用しています。

 販売方法としては約1か月の間ホンダのホームページから商談申し込みを行なうというもので、限定750台を上回る申込みがあった場合は抽選としていました。

 実際は数千もの申し込みがあり、結局は抽選での販売になったようです。

 なお、新車当時の価格は428万円でした。FK2型「シビック タイプR」の場合、より高性能な現行モデルがあるためか、中古車価格にプレミアはありません。

●スバル「WRX STI タイプRA-R」

「S208」のエンジンを搭載しながらシンプルな外観が好印象だった「WRX STI タイプRA-R」

 スバルの高性能セダンである「WRX STI」をベースに329馬力のエンジンを搭載し、ベースモデルより約10kgの軽量化するなど、圧倒的なパフォーマンスを誇るモデルとして開発された「WRX STI タイプRA-R」は、STI創立30周年記念コンプリートカーです。

 発売は2018年7月で、限定台数は500台。同年12月までの受注としていましたが、なんと即日完売してしまいました。価格は499万8240円と高額で、しかも6MTのみでしたが、500台が即日完売してしまったとは驚きです。

 スバルではこれ以前でも「WRX STI」をベースにした高性能限定車「S207」「S208」を販売してきましたが、それらよりも「WRX STI タイプRA-R」は130万円から200万円ほど安く、同じエンジンを搭載しているということで、お買い得感があったのかもしれません。

 今年1月に開催されたデトロイトモーターショー2019で、さらにパワーアップされた「S209」が公開されましたので、「S207」「S208」「WRX STI タイプRA-R」が手に入らなかった方は、「S209」の発売を待ってみるのもよいかもしれません。

 なお、これら3台の限定モデルも極上の程度のものは、中古車がプレミア価格で販売されています。

【了】

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