「Apple CarPlay」発表からまもなく5年 最新システムはどのように進化した?
非対応のクルマでも後付けで利用可能
また、自動車メーカー純正で設定がない場合でも、ケンウッドやパイオニアなどのアフター市場向けのAVシステムにもCarPlayに対応したモデルが登場しています。そのため、設定がないクルマでも、それらのAVシステムを後付けすれば、CarPlayを利用できます。
CarPlayは、iPhoneで使えるすべてのアプリに対応しているわけではなく、地図、電話、メッセージ、ミュージックなど、走行中でも安全に使えるアプリに厳選されています。
なお、これまでアップルの「マップ」アプリはカーナビゲーションシステムの代用としては使いづらいという声も多くありました。しかし、2018年9月に更新されたばかりの最新OSの「iOS 12」では、CarPlayがアップル以外のアプリ開発業者に開放されたため、「Googleマップ」や「カーナビタイム」などが利用できるようになりました。
このことで、クルマに高価なカーナビシステムを装着せず、CarPlayを使う前提で、主にディスプレイ機能のみに絞られた安価なAV機器を選択する流れが加速するかもしれません。
一方、自動車メーカーが推進している通信端末を搭載した「コネクティッドカー」の場合、CarPlayのようなiPhoneとの接続なしでネット上の情報を得ることができ、また、車載のセンサー情報などもカーナビなどに活用できるようになります。そうなった時に、CarPlayがどのような立ち位置に収まるか、動向を見守る必要があります。
ちなみに、OSがAndroidのスマートフォンを使っている人は、CarPlayは使えませんが、「Android Auto」を搭載したモデルでは類似の機能を使うことができます。
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