「Apple CarPlay」発表からまもなく5年 最新システムはどのように進化した?
クルマでアップル社製「iPhone」の地図や音楽再生などの機能を使用可能にする「Apple CarPlay」の発表からまもなく5年。現在では国産車への搭載も進み、すでに活用している人もいるのではないでしょうか。現在どのように進化しているのか、その機能をご紹介します。
iPhoneにあるコンテンツを運転中にそのまま利用できる点が魅力
「Apple CarPlay(以下、CarPlay)」は、2014年3月に正式発表されて、まもなく5年となります。現在では、国産車にも搭載モデルが広がってきましたが、CarPlayにはどのような機能が備わっているのでしょうか。
CarPlayは、アップルが提供するオペレーションシステムです。道案内や、電話、メッセージの送受信、音楽を聴くなどのiPhone上での動作を、車載ディスプレイで操作できるようになります。(対応モデルは、iPhone 5以降)
CarPlayを使うことで、カーナビにあらかじめインストールされている地図情報とは異なり、iPhone搭載の通信機能を利用して最新の地図情報やリアルタイムの交通情報を得たり、普段聴いている音楽コンテンツをクルマの高性能なオーディオシステムを通して利用することができる点が魅力です。
ドライブに合わせた多彩な操作方法で安全性を実現
また、iPhone本体での画面操作の場合、画面を凝視することに繋がるため運転中の利用は出来ませんが、CarPlayを使えば、Siriの音声コントロールや車載ディスプレイのタッチスクリーンの他、クルマのノブやダイヤル、ボタンと連係してより安全に利用することができます。
車載ディスプレイとの接続は、基本的には、クルマのUSB端子へUSBケーブルをつなぐ方法がありますが、一部ワイヤレスでの接続に対応している車載ディスプレイの場合は、ペアリングを行えばワイヤレスで接続することができます。現状では、ワイヤレスに対応していない機種も多いので、基本的にはケーブルでの接続が必要になると考えたほうが良いでしょう。
2018年12月現在、CarPlayに対応しているモデルは、国産車の場合、トヨタ(レクサス含む)、ホンダ、日産、マツダ、三菱、スバル、スズキに設定があります。ただし、搭載されているモデル、グレードが限定されている場合もあるので注意が必要です。
もちろん、主要な輸入車にも設定があり、メーカーによっては国産車よりも輸入車の方が設定されているモデルが多い場合もあります。これは、海外市場では日本市場に比べカーナビゲーションシステムを標準装着するクルマが少なく、スマートフォンの地図アプリを利用することが多いことが理由であると言われています。