たった100mの高速道路? 首都高に存在する幻の「8号線」の正体とは

東京都を駆け巡る首都高には、さまざま路線があります。そのなかの「8号線」では、長さはわずか100mという短い距離の路線も存在。なぜこんなに短いのでしょうか。

わずか100mだけ存在する理由

 東京や周辺を網の目のように駆け巡る「首都高速道路(首都高)」には、2つの環状線や湾岸線のほかに1号から11号までの路線が放射状に伸びています。

 しかし、路線図では「8号線」という表記を見かけません。実は、「8号線」は非常に短い100mという距離で構成され、都心環状線とKK線を接続するために存在しているのです。

首都高の箱崎ジャンクション

 首都高「8号線」が接続する路線は、銀座周辺を走る『東京高速道路株式会社線』で、いわゆる「会社線」や「KK線」と呼ばれるものです。「8号線」ができた背景について、首都高速道路は次のように話します。

──首都高とKK線が接続された経緯を教えてください。

 東京高速道路株式会社が1953年に着工した東京高速道路(KK線)を高速道路網の一環とすることを目的に、KK線と都心環状線を接続する路線として計画されました。

 1959年に都市計画を決定し、1966年7月に首都高8号線が開通。そのため、先に着工していたKK線の事情を受けて、8号線ができ上がったということになります。

──首都高8号線とはどのような路線ですか。

 当初、都心環状線の京橋JCT(銀座1丁目)から東京高速道路(KK線)に接続するまでの約100m区間を8号線として案内していましたが、現在は都心環状線として案内しています。

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