レクサス“走り”のけん引役へ 新型「RC F」印象ガラリと戦闘的に 大掛かりな変更の狙いとは

スポーツ性を際立たせるためサーキット走行領域の走行性能を引き上げた

日本発売は今年5月を予定しているレクサス新型「RC F」

 開発をまとめたレクサスインターナショナルの弦本祐一氏は、「Fブランドの認知をさらに高めること、そしてそのトップモデルのRC Fがけん引役となりレクサスのスポーツ性を際立たせることを念頭に置いた」といいます。

「“F”はスタートしてから『公道からサーキットまで走りを楽しめる』というのを開発テーマとしていて、それは今でもかわっていません。乗りやすさも兼ね備えます。しかし新型は、サーキット走行領域の走行性能をさらに引き上げたのです」(弦本さん)

 20kgの軽量化、マウント類の硬度アップ、サスペンションセッティングのブラッシュアップ、新開発タイヤの採用、吸気系とスロットル特性の変更によるエンジンレスポンスの向上、そしてアクセル操作に対してよりリニアに反応することを求めたディファレンシャルのローギヤ化など、施されたメカニズムのメニューはすべて、スポーツ走行時のコントロール性を高めるためといっていいでしょう。

 そして、サーキットにおける走行性能向上を果たした新型の真打と言えるのが新たに設定される“Performance package”です。

 エンジンフード、ルーフ、フロントスポイラー、そしてブレース(車体の補強部材)にカーボンを採用するとともに、カーボンセラミックブレーキやチタンマフラー、軽量アルミホイールなどの採用で70kgもダイエットしたスペシャル仕様です。

 また固定式のカーボンリアウイングやフロントバンパー下のストレーキなどさらなるエアロダイナミクス向上も実現。日本仕様にも設定されますが、カーボンやチタンといった高価な素材を使うので標準仕様との差額は軽自動車が2台ほど買える金額になってしまうかもしれません。

 レクサス新型「RC F」の日本発売は今年5月を予定しているとのことです。

【了】

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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