青春の日々が蘇る 80年代から90年代の1.6スポーツコンパクト5選
いまとなっては激レアなスポーツコンパクト
●日産「パルサーセリエ/ルキノ VZ-R・N1」
1997年に発売された日産「N15型 パルサーセリエ/ルキノ VZ-R・N1」はその車名にある通り「N1」カテゴリのレースで勝つことを目的として開発されました。
「N1」レースのマシンは改造の許される範囲が最小限に抑えられており、市販車にもっとも近い状態で行なわれるレースです。つまりノーマルでのポテンシャルがそのままレースの成績を左右することになります。
「パルサーセリエ/ルキノ VZ-R・N1」は打倒「シビック タイプR」を目標に、日産とオーテックジャパンがタッグを組んで開発。エンジンは「SR16VE型」で最高出力は「シビック タイプR」を大きく上回る200馬力を達成しました。
さらに、1998年には「パルサーセリエ/ルキノ VZ-R・N1 VersioII」を発売。シャシ性能の向上を行なうとともに、各部位で車両の軽量化を図り、さらに戦闘力を上げました。
しかし、レースでは「シビック タイプR」の方がコーナリングスピードで分があり、打倒とは行かなかったようです。
なお、「パルサーセリエ/ルキノ VZ-R・N1」「VersioII」ともに限定車で、トータル500台しか販売されず、いまではかなりの希少車になっています。
●三菱「ミラージュ サイボーグR」
現行の三菱「ミラージュ」は初代から数えて6代目になり、その歴史は昨年で40年にもなります。現行「ミラージュ」は新興国向けエントリーカーとして開発されたため、特段スポーティとは言えません。
しかし、かつての「ミラージュ」はかなり尖ったクルマでした。
1991年に発売された4代目「CA型 ミラージュ」は、翌1992年にはホンダのVTECに対抗すべく「4G92型」1.6リッターのMIVECエンジンを搭載した「ミラージュ サイボーグR」を追加。
MIVECはVTECと同じく、三菱が開発した可変バルブタイミングリフト機構で「ミラージュ サイボーグR」の最高出力は175馬力を誇り、モータースポーツの世界で「シビック」の対抗馬になりえる存在でした。
スポーティなタイプではないものの、バブル期に開発されたであろう世界最小となる1.6リッターのV6エンジン(6A10型:140馬力)搭載モデルもラインナップされていたのも、「CA型 ミラージュ」の特筆すべき点です。
この後の5代目ではモータースポーツベース車の「RS」も発売するなど、「ミラージュ」は三菱を代表するスポーツコンパクトでした。
【了】