「環境・燃費」はもう不問? 「ジムニー」「GT-R」といったカスタム化が熱い理由とは
世界では、日産「GT-R」がいまだに人気
一方で、パーツメーカーほどの規模はないものの、カスタムパーツやチューニングパーツに力を入れているショップも存在。前出した問題点などはどのようにクリアしているのでしょうか。
過去に「GT-R」や「86」のカスタムカーを展示し、今後「ジムニー」のカスタムパーツの展開を予定するショップは、次のように話します。
「最近では、パーツメーカーほどの規模がなくてもパーツの開発・市販化を行っているショップは数多く存在します。どうしても、デモカーとしてGT-Rや人気が凄いジムニーを展示するには、いろいろお金や手間がかかりますが、関係ショップ間などで1台を購入し、企画・開発することでそのあたりのコストを抑えている場合もあります。
また、日産「GT-R」はいまでも海外ユーザーから絶大な人気を誇る車種です。中古車が多く出回るようになったのが大きな要因で、いまでは国内よりも海外向けに販売することのほうが多いかも知れません」
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トレンドの移り変わりが激しいカスタム業界。スズキ「ジムニー」に押されつつも日産「GT-R」やトヨタ「86」の人気はまだあるようです。
また、納車まで半年から1年ほど待つと言われている「ジムニー」が多く、展示されていた理由について、別のカスタムショップは、次のように説明します。
「パーツメーカーや専門ショップといえども、優先的に納車される訳ではありません。しかし、新車が出ると噂が立つころから販売店などに事前予約的な話をしている場合もあります。
今回、多くのジムニーが展示された背景には、一般ユーザーだけではなく、業界全体が注目していたクルマだからという点が大きいです。
今の高騰する新車価格からみても手の届きやすく、多様性ある使い方ができるということは、その分カスタムの可能性は広がるといえます」
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今回の「ジムニー/ジムニーシエラ」は、メーカーのスズキ自身2台のカスタムモデルをお披露目し、大きな話題となりました。「ジムニー」のカスタムトレンドはしばらく続くと予想されますが、トヨタの新型「スープラ」が発表されたことで、新たなトレンドが生まれるかも知れません。
日本や世界において、カスタム・チューニングという文化は世間に逆行しつつも、衰退することはまだなさそうです。
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