ポルシェ新型「911カブリオレ」登場 低重心化でより優れた重量配分を実現
1981年9月にフランクフルトで開催された国際モーターショー(IAA)でプロトタイプが発表されたオープントップの911は、伝統を継承しつつ常に進化を遂げてきた同メーカーを代表するモデルです。
伝統を継承しつつ現代的なクーペのボディラインを採用
2019年1月9日、ポルシェは911のオープントップモデル「911Cabriolet(カブリオレ)」の新型モデルをドイツで発表しました。
これまでの歴代モデルと同様に、911カブリオレらしい印象を残しつつ現代的なクーペのボディラインが取り入れられた新型車では、後輪駆動の「Carrera S(カレラS)」と全輪駆動の「Carrera 4S(カレラ4S)」の2タイプが用意されており、両車とも最高出力450PSの水平対向6気筒エンジンを搭載。
ターボチャージャーや冷却システムのレイアウト変更や、新開発の8速デュアルクラッチトランスミッションの搭載によりカレラSは0―100km加速3.9秒、カレラ4Sでは3.8秒を実現しています。
新型911カブリオレではエンジンのマウント位置を改善しねじれ剛性を向上、合わせてドライビング状況とドライビングスタイルに基づいて、各ホイールの伸び縮みを連続的に電気式調整する「ポルシェ アクティブ サスペンション マネジメントシステム(PASM)」を採用することで、より優れた重量配分と自然な操作感を達成しました。
その他、新型では路上の水を検知し、それに応じて制御システムを事前調整することでドライバーに警告を促す「ウェットモード」や、自動距離制御付きアダプティブクルーズコントロール、約12秒で開閉可能な全自動ソフトトップなどが備えられています。
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