あれ…? 丸いテールランプが無い!? トヨタ「アルテッツァ」が激変! 2000年代ワイスピ仕様なぜ誕生? トヨタの学生が手掛けたカスタムカーとは
トヨタ東京自動車大学校が東京オートサロン2026に出展した「IS300 Velocita」を紹介。映画『ワイルド・スピード』をイメージしたスポコン仕様で、鮮やかなライムグリーンが特徴。シビックのバンパー流用やテールランプのスムージングなど、学生のこだわりが詰まったカスタムの実態に迫ります。
トヨタの「アルテッツァ」がワイスピ仕様に!
東京オートサロン2026で展示されたトヨタ東京自動車大学校の学生が手掛けたトヨタ「アルテッツァ」のカスタムカー。
映画『ワイルド・スピード』の世界観を表現したという、鮮やかなライムグリーンのボディとこだわりの造形について解説します。
毎年1月に開催されるカスタムカーの祭典「東京オートサロン」。
2026年の会場には、自動車大学校の学生たちが製作した力作が数多く並びました。
その中で、トヨタ東京自動車大学校のブースに展示された「IS300 Velocita」。
ベースとなったのは、トヨタのミドルサイズセダン「アルテッツァ(海外名:レクサスIS)」ですが、その姿は大きく変貌を遂げていました。
この車両の製作に携わった学生の図師さんは、カスタムのコンセプトについて「映画『ワイルド・スピード』に出てくるようなクルマを目指した」と語ります。
エクステリアは、いわゆる「スポコン(スポーツコンパクト)」仕様を意識して製作されました。
特にこだわった点として挙げられたのは、迫力のあるフロントバンパーや、足元を引き締めるクロームメッキのホイールです。
鮮烈なライムグリーンのボディカラーと相まって、2000年代初頭のカスタムシーンを彷彿とさせる仕上がりとなっています。
内装に関しても手が加えられており、ステアリングの交換に加え、シートにも変更が施されました。
ベース車両のシートは赤色でしたが、ボディカラーや全体的なコンセプトに合わせて黒色のシートへと交換され、室内空間のトーンを統一しています。
外観上で最大の特徴ともいえるのが、リア周りの造形です。
リアバンパーは、ホンダ「シビック」のバンパーと「アルテッツァ」のバンパーをニコイチ(2つの部品を組み合わせること)で加工したワンオフ品を製作。
他車種のパーツを巧みに流用し、独自のスタイルを構築しています。

さらに目を引くのが、テールランプの処理です。
本来テールランプが存在する場所は、鉄板を溶接して埋める「スムージング加工」が施されています。
パテを使って表面をなだらかに整えることで、継ぎ目のないフラットなボディラインを実現しました。
灯火類を排除し、ボディと一体化させる大胆な手法により、リアビューの印象を劇的に変化させています。
このカスタムカーは、授業の一環として製作されたものです。同校の大岩先生によると、学生たちは4月の入学から夏休みまでは基礎的な授業を受け、実際の車両製作期間は9月から12月までの約4ヶ月間だったといいます。
指導方針として、教員は口頭でのアドバイスや指示は行うものの、実際の作業には基本的に手を出しません。
あくまで学生自身の手で作り上げることを重視しており、塗装作業においては、別のパネルを使って何度も練習を繰り返してから本番に挑んだとのことです。
特にリアバンパーの塗装は難航し、6回もの塗り直しを経て完成に至りました。
限られた期間の中で試行錯誤を繰り返し、東京オートサロンという晴れ舞台への出展を実現させたのです。
同校の大岩先生は「来場者に『綺麗だね』と言ってもらえると、学生たちも喜びを感じています」と、教え子たちの成果に目を細めていました。
学生たちの情熱と技術が詰め込まれた「IS300 Velocita」は、カスタムカー文化の楽しさを感じさせる1台といえるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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