「日本人の車離れ」都市部や地方の格差問題 クルマ業界の今後に未来はあるのか
クルマに対する魅力はやっぱり行動範囲の広さ
クルマの魅力に関する調査では、「交通手段の少ない場所に行ける(69.8%)」、「たくさんの荷物を運べる(69.7%)」と7割近い結果、場所や手段の可能性を高める行動範囲の広さが最大の魅力のようです。
次点に、「早朝や深夜など、時間に関係なく移動できる(63.5%)」、「家族で(ペットも一緒に)移動できる(60.7%)」と続きます。
男女別では、「たくさんの荷物を運べる」が男性に比べて女性が13.1ポイント高く、 「クルマ自体が好き」は女性に比べて男性が17.0ポイント高かったなど、イメージに反して男性は利用手段、女性はクルマそのものを魅力と捉えているようです。
アンケートでは、クルマを利用しない理由についても調査を行っています。回答には、「日常で車を利用する必要がないから」が最も多く41.4%でした。
次いで「免許を持っていないから[返納したから](27.9%)、「維持費用がかかるから(21.5%)」、 「公共交通機関を利用しているから(17.5%)」、「車の運転に向いていないから(11.6%)」と続いています。
日本は、今後も過疎化が進むといわれ、都市部に人口が集中しています。そうすると、クルマを利用する場面が少なくなることから『クルマを利用しない(所有しない)』人が増えていくと予想でき、基幹産業のクルマ業界や関連業界に影響を及ぼします。
マイナス方向に進まないためにも、クルマを利用する環境作りや所有しやすい仕組みの構築が必要となるのです。
【了】
1 2