大きなパワーは高性能車に宿る 国産高出力車5選
日本の道を走るのに大きなパワーは必要ないという考え方もありますが、やはりパワーがあるクルマはある種の魅力があるのも確かです。そこで、現行の国産車のなかから大パワーなクルマ5車種をピックアップして紹介します。
大出力な国産車5車種を紹介
1989年に発売された日産「フェアレディZ(Z32型)」に端を発した国内280PS規制も2004年に撤廃され、4代目ホンダ「レジェンド」が初めて300PSの大台に乗りました。
それから15年間で国産車は次々とパワーアップして、いまに至ります。日本の道を走るのに大きなパワーは必要ないという考え方もありますが、やはりパワーがあるクルマはある種の魅力があるのも確かです。
そこで、現行の国産車のなかから大パワーなクルマ5車種をピックアップして紹介します。なお、パワーTOP5ではありません。
●日産「GT-R NISMO」600PS
国産スーパーカーとして2007年に発売された日産「GT-R」は、デビュー当時の最高出力は480PSでした。そこから数々の改良を受け、2014年に発売された「GT-R NISMO」では600PSという、現時点で国産乗用車最高となる出力を得ています。
600PSのパワーを受け止めるシャシ、ブレーキ、足回りも「GT-R NISMO」専用にチューニングされており、2013年9月30日にドイツのサーキット「ニュルブルクリンク」において7分8.679秒というタイムを記録。
これは当時の量産車世界最速という金字塔でした。この時の仕様を「Nismo N Attack Package」として販売しています。
なお、「GT-R」専用に開発された「VR38DETT型」3.8リッターV6ツインターボエンジンは、 1台ずつ1人の作業者が担当して手組みで組み立てており、エンジンに作業者の名前が描かれたプレートが貼られています。
●ホンダ「NSX」581PS
1990年に発売された「NSX」は、排ガス規制などの環境対応が困難になったため2005年に生産を終了します。そこから10年ほどの歳月を経た2016年に、ハイブリッドシステムと3.5リッターV6ツインターボエンジンを搭載して復活しました。
車体の中央リア寄りに搭載される「JNC型」エンジンは、最高出力507PSを発揮。これに後輪の駆動をアシストする48PSのモーターが1基と、前輪を駆動する37PSのモーターが2基組み合わされ、パワートレーン全体のシステム出力(エンジンとモーターによりシステムとして発揮できる出力)は581PSになります。
前輪を駆動する2基のモーターは加速力を生むだけでなく、カーブを曲がる際に左右のタイヤの減速と加速を自動的にコントロールし、理想的な走行ラインを維持することができます。