自動車業界の未来を占う重要なショー CES2019の動向をプレビュー
近年、モーターショー以上の盛り上がりを見せているのが毎年北米ラスベガスで開催されるエレクトロニクスショーの「CES」です。開催直前のCES2019の動向をプレビューします。
エレクトロニクスショー「CES2019」の見どころは?
毎年1月、アメリカのラスベガスで開催されるエレクトロニクスショーが「CES」です。
CES2019は1月6日、7日のプレスデーから始まり、8日にはショー会場がオープンします。世界中のメディアや業界関係者がラスベガスに集結し、ニュースが続々と発信されていくことになるでしょう。
CESは年々規模が拡大し、いまではラスベガス市内の複数の拠点で開催され、出展社数も膨大ですが自動車関連ではまず、自動車メーカーや主要サプライヤーが集まるLVCC(ラスベガスコンベンションセンター)のノースホールを抑えるべきです。
次いで、自動車部品も手掛ける総合電機メーカーが集まるLVCCのセントラルホール。そしてLVCCのサウスホールには、AIやVR/ARなど注目の先端技術テーマ展示があり、見逃せません。
そしてCESのもうひとつの注目ポイントが、別会場のサンズエクスポです。CESは世界中のスタートアップ(新たなビジネスモデルを創造する企業群)の登竜門という性質もあり、サンズエクスポにある「エウレカパーク」という展示スペースに、世界中から集まった数多くのスタートアップが、極小ブースにぎっちりと詰め込まれています。
その様子は壮観というほかありません。世界から集まった玉石混交の膨大なシーズ(企業が有する事業化、製品化の可能性のある技術やノウハウ)と、それを見極めようとする参加者の熱気は、CESでしか味わえないものです。もちろん自動車関連のシーズ技術も眠っており、砂中の原石を見つけるためにエウレカパークをじっくり回るというのもアリです。