保証が切れても安心!? “自然故障”にも対応する新たなサービス「自動車部品保険」とは?
多くの自動車保険の補償対象は事故による損害が主ですが、近年ではメーカーの推奨する扱い方をしていても起きてしまう“自然故障”への保証を行う「自動車部品保険」が登場しています。
万一の事故に備えて加入するべき“任意保険”とは?
クルマの所有者には、交通事故による被害者救済のため自賠責保険の加入が義務付けられています。ただし、死亡に関わる重大な事故などの場合、自賠責保険だけでは賠償金額のすべてを補えない場合もありますが、そうした万が一の場合を想定して対人・対物無制限などのサービスを展開するのが、ユーザーの任意で加入できる自動車保険です。
業界大手の東京海上日動火災保険のデータによると、2017年時点での保有契約件数は約1449万件と発表されていますが、自動車検査登録情報協会の開示する平成30年9月末時点での2輪/3輪/4輪の保有台数合計が8214万1632台であることや、クルマやバイクを複数台所有するユーザーもいることを踏まえれば、少なくとも約5、6人に一人が任意保険に加入している計算となります。
そんな多くのユーザーが加入する自動車保険ですが、近年では事故を補償する保険とは異なる切り口でユーザーをサポートする「自動車部品保険」というものが存在しています。
従来の自動車保険やメーカー保証とは異なる「自動車部品保険」
そこで今回は、自動車部品保険「パーツケア」を提供するトライアングル少額短期保険株式会社に、補償内容やメーカー保障との内容の違いを伺ってみました。
──自動車部品保険は、従来の自動車保険とは何が違うのか教えてください。
自賠責保険や自動車保険などの既存の損害保険商品は事故の際の保証を行うものです。一方で、自動車部品保険は、事故ではなく自然故障に対応している点で大きく異なります。
──メーカー保証とは違うのでしょうか?
たとえば、トヨタや日産はメーカー保証(ワランティ)として自然故障への対応をしています。しかし、メーカー保証の場合は、原状回復を約束するといった趣旨の保証です。パーツが故障してしまった場合、責任を持って修理を行ったり、故障したパーツを取り替えたりといった対応をしてくれます。
それに対して自動車部品保険は、故障の修理に掛かる費用を補償するものですので、この点がメーカー保証との違いです。
また、保険に加入するには一定の条件もあり、「パーツケア」の場合、走行距離12万キロ以下、初年度登録から12年落ち以内の国産自家用車を対象としています。
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突然の故障やパーツトラブルに備えて、自動車部品保険は1つの選択肢として需要がありそうですが、加入する場合には補償を受けられる範囲や条件の確認は必須です。そうしたことを踏まえた上で、ご自身のカーライフに合った内容を選ぶ必要があるでしょう。
【了】