海外も注目! 日本独自のクルマ文化「痛車」 SNS普及で低年齢化も進む「乗りたいから免許も取得」
痛車を作るにはどれくらいの金額が掛かる?
「痛車にする=外装のラッピング」というイメージですが、実際に作るとなるとどれくらいの費用が掛かるのでしょうか? 秋葉原UDX駐車場で何台かの痛車オーナーの方々に聞いてみたところ、痛車は自分でデザインを考えてプリントだけ業者にやってもらい、貼る作業は自分でやる場合なら数万円で可能とのことでした。では業者にすべてお願いする場合、どうなのでしょうか?前述のじおくりえいとに聞いてみました。
「弊社の場合ですと、1台丸ごと痛車(フルラップ)にする場合は、全体受注の数%と非常に少ないです。車両は工業物ですのでパネル単位の組み合わせで車両形状が形作られています。車両のパネル単位、パネルを跨ぐデザインを行う事でシート面積を有効活用しつつ、ヒロインの表情が良く視認出来るデザインを実現しています。
車種問わずボンネット、車両左右の3面ラッピング相談が一番多いですが、お見積りはApple MacBook 2-3台分くらいでご提案させて頂いています」
なお、痛車といえば気になるのが版権の問題です。きちんとした痛車制作会社であれば、ユーザーに迷惑が掛からないよう、公式許諾を取るのが当たり前とのことでした。ちなみに、前述のじおくりえいとでは、契約版元社数45社以上、公式許諾取り扱い作品150作品以上にも上るそうです。
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Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。