新車時の装着率9割以上 当たり前につけているフロアマットはなぜ標準採用にならない?

自分のクルマでの他人のクルマでも、ほとんどのクルマに装着されている「フロアマット」。なぜ、標準採用されないのでしょうか。

車内に敷いてあるフロアマットにはさまざまな役割が存在

 自分のクルマやレンタカー、カーシェアなどほとんどのクルマで装着されている「フロアマット」。国産車、輸入車問わず装着していないクルマを見たことがないほどです。しかし、100%に近い装着率にもかかわらず標準装備ではなく、オプション設定となっています。いったいなぜなのでしょうか。

ホンダ「シビック タイプR」に装着された純正品のフロアマット

 フロアマットとは、車内の床に敷くマットのことで、カーマットとも呼ばれています。用途は、車外でついたホコリや汚れといった防汚効果やデザインのひとつとして使われるのがほとんどです。素材には、不織布、ゴム、塩化ビニールといった素材に撥水加工や防炎加工を施した製品が一般的です。純正品には、そのクルマのキャラクターに合わせたデザイン性の高いものも存在しています。

 多くのユーザーは、フロアマットを新車購入時にそのクルマに合ったフロアマットを純正オプション品で選択、もしくはカタチや色にこだわりさえなければ、カー用品店などで売られている汎用品などで対応する方もいるでしょう。どんなカタチであれ、フロアマットを装着される方がほとんどです。

 このように性能的にもデザイン的にもクルマ自体に標準装備していても問題ない「フロアマット」ですが、なぜ未だにオプション品なのでしょうか。

 国産自動車メーカーのマツダは、「フロアマットを標準化しない主な理由としては、【自分のライフスタイルに合わせて選べる要素を残す】ということがあります。

 たとえば、カーペット調のマットが標準装備されているクルマを購入したユーザーが、アウトドア好きの場合、汚れても良いゴム製のものを後付購入するなど、始めから選べればその手間やお金も無駄になりません。
 
 マツダ車では2、3種類のフロアマットをオプション品として用意していますので、クルマのキャラに合わせて選んで頂く楽しみも残しておきたいということもあります。また、購入時の装着率は正確な数値はわかりませんが、ほとんどのお客様が装着されているようです」と説明します。

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