ヤマハ「YZR750」 ロードレーサー2スト最大排気量のモンスターマシン
ヤマハの2ストロードマシン最大排気量748ccを誇る「YZR750(0W31)」は、数々のレースで栄光を掴んでいます。
アクセルフルオープンで2ストならではのドッカンパワー炸裂!
ヤマハのYZR750(0W31)は、市販マシンTZ750をベースに大幅なファクトリーチューンが施され、フォーミュラ750世界選手権やデイトナ200のレース規定に適合したマシンです。
フレームはYZR500(0W23)の基本骨格を用いて専用設計され、外装もYZR500と共通化することで市販TZ750と差別化されています。1976年に登場した0W31は、1979年(0W46)まで進化を続け、最終型の最高出力は160ps、最高速度300km/hを記録しています。
エンジンは、レギュレーション上、TZ750のクランクケース周りを用いていますが、シリンダーや排気系の改良で大幅に出力アップされた2ストローク748cc並列4気筒を搭載しています。2ストロークのロードレースマシンとしては、今でも世界最大排気量を誇り最高出力115ps以上を発生させていました。容易にマシンのフロントがリフトする状況が見て取れます。
ヤマハ・インターカラーが施されたYZR750を駆るケニー・ロバーツのライディングによりデイトナ200マイル(1978年)勝利を始め国内外のフォーミュラ750クラスで数々の栄光を勝ち取りました。
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