災害時の電源として活躍目立つEV、PHEVの電源活用 真のクルマの多様化はじまった
プラグインハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車が登場し、クルマの多様化が進んでいます。電気エネルギーで走るクルマを、そのまま電源として使うという動きも活発になってきましたが、どんなシーンで使われるか、メーカーに聞いてみました。
アウトランダーPHEVにはコンセントが装備されている
近年では、ガソリン車に加え、ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV/PHEV)、電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)が登場し、クルマの多様化が進んでいます。
こういったクルマは動力源として、ガソリンエンジンと併せてバッテリーを搭載、あるいは、燃料電池か大容量のバッテリーのみを搭載し、電気エネルギーを利用して走ることが可能です。この電気エネルギーはクルマを動かすだけではなく、家庭用の電源と同様に電化製品を利用することができます。
三菱から販売されている「アウトランダーPHEV」には、家庭用と同じ「コンセント」が付いており、そのまま電化製品を使用することが可能です。では、どのくらいの消費電力量まで、また、どんな電化製品が使えるのかなど、三菱に聞いてみました。
──アウトランダーPHEVの100V電源は何ワット(以下、W)まで使用可能ですか。
1500W(15A)までとなります。よって、家庭用コンセントを同等となります。
──どんな電化製品を使用することができますか。
家庭で使用可能な電化製品となります。医療機器については使用を推奨しておりません。
──クルマで電化製品を使用するシーンはどのようなものを想定されていますか。
キャンプなどアウトドアでの利用を想定しています。また、停電時に電気が必要な場合でも、使用が可能です。なお「アウトランダーPHEV」はエンジンで発電もしますので、より安心できます。
──電源タップなどを用いて複数の電化製品を使用し、許容量を超えてしまった場合はどうなりますか。
許容量(1500W、15A)を超えた場合は給電をストップさせます。また、電源タップによるタコ足配線(複数の家電を同時につなぐ)は、当社のクルマとは直接関係ありませんが、火災などの懸念もありますので推奨しておりません。それと、漏電の場合も給電をストップさせます。
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三菱では、これまでオプション装備となっていた100V AC電源(1500W)を「アウトランダーPHEV」の全グレードに標準装備し、車内外でいつでもどこでもドライヤーやパソコンなどの電化製品を使用できるようになりました。