待ち時間や所要時間を表示 進化したバス停を支えている最新技術とは
近ごろバス停に、リアルタイムで更新される到着時刻が表示されるなど、バスの待ち時間が苦にならなくなってきています。こういったバスの接近情報はどのように出されているのでしょうか。
バスの到着時間をリアルタイムで更新
バスや電車などの公共交通機関を利用する際、駅やWEBサイトなどに記載されている時刻表や、乗換案内サービスなどを事前に確認し、予定の到着時刻に合わせてバス停留所(以下、バス停)や駅へ向かうことがあると思います。
通勤や通学などで利用する際は、いつも同じ時刻の電車やバスを利用することが多く、毎日同じ時刻に家を出て駅やバス停に到着し、出発することが日常の風景でしょう。
しかし、路線バスでは、電車と異なり、複数のクルマが行き交う公道を走行しているため、定刻に遅れて来ることは珍しくありません。そのため「時刻表の時間より早めに着いたのに遅延しているため、待ち時間が長くなってしまった」など、時間の読み方が難しいことがあります。
その対策として現在では、バスの到着時刻やどこを走っているかをバス停に表示して、バスの接近を知らせる「バスロケーションシステム」を導入しているバス会社が増えてきています。これにより、「バスがいつ来るのか、行ってしまったのではないか」と心配することがなくなります。
東京都が運営する「都営バス」では、バス停への接近状況を3停留所ほど前から表示してくれる「簡易型バス接近表示装置」や、バス停への接近状況、乗車までの待ち時間や目的地までの所要時間など、多彩な情報を発信してくれる「バス情報表示装置」をバス停に設置しています。
待ち時間が分かることで時間の有効利用が可能なほか、目的地および通過するすべてのバス停の通過時刻も予想されていることから、到着後の行動が想定しやすく、電車へアクセスする際もスムーズに行なうことが可能となっています。
東京都交通局によると、この到着時刻の計測は、ほぼリアルタイムで行われ、秒単位で到着予想時間を割り出すことも可能だといいます。