忘年会シーズン到来! 意外と多い「運転代行」利用者の違反行為 勘違いが多いタクシーとの違いとは

忘年会・新年会シーズンに助かる運転代行ですが、利用者も正しい知識を持っていないと違反行為を強要することになりかねません。運転代行に関するNG行為や注意点をまとめました。

運転代行はタクシーとは違う? 白タク行為になることも

「運転代行」は飲み会から帰る際など、出先での飲酒などによってクルマの運転ができなくなった人に代わり、そのクルマを運転して目的地まで送り届ける運転代行業のことです。

クルマで出かけてお酒を飲んだら決して運転をしない!

 あくまでも、「利用者のクルマの運転を代行する」ことを目的としたものですが、代行業者が乗ってきた随伴車にそのまま乗って、タクシーのような利用をするものと考える人も少なくありません。

 年末も近づき忘年会シーズンに突入しますので、今回は運転代行にまつわる注意点などを、公益社団法人全国運転代行協会専務理事の竹内さんにうかがいました。

──運転代行を利用するにあたって、注意すべきことを教えてください。

 一番多く聞かれる勘違いが、運転代行業者が乗ってきた随伴車と呼ばれるクルマにそのまま乗り込んでしまうことです。利用者を随伴車に乗せて走行するタクシー類似行為、いわゆる「白タク」行為は違法となります。

 とくに、雨の日にクルマを少し離れた駐車場に停めている場合など「短い距離なら良いじゃないか」と乗せるよう頼まれるケースもありますが、距離にかかわらず、この行為は違法となります。

 定員オーバーで、ご自身クルマに全員が乗りきれない場合も同様です。その場合にはタクシーなどを利用者の方に別で呼んでもらうなどの対応を行います。

──それ以外に、注意点はありますか?

 運転代行の場合、タクシーの初乗り運賃のような公的な料金の定めはありません。ですから、業者によって料金もバラバラです。運転代行業者は、料金トラブルを避けるために営業開始前にはかならず「目的地までいくらかかるのか」という説明が義務付けられています。代行業者からそのような話がなかった場合には、利用者から目的地とそこまでの料金を聞いたほうが良いです。

 また、運転するクルマが国産車か輸入車かを伝えることもオススメします。輸入車の場合、事故の時を想定して通常よりも高い価格設定にしている業者もありますし、左ハンドルの運転経験のないドライバーもいます。現場に着いてからそのようなトラブルを回避するためにも、このようなポイントを事前に確認することが大切です。

繁忙期は低価格だけで選ばないことが大切

 これからの忘年会シーズンなど、運転代行の繁忙期では他社との差別化のため、代行業者間で価格の過当競争が行なわれる傾向にあるといいます。しかし、低価格でのサービス提供の背景には、保険に加入せずに経費を浮かせたり、人件費を削減したりといったこともあるようです。なかには公安委員会の認定を受けていない闇業者もいるといいます。

 各都道府県警もウェブサイト上で認定業者の一覧を公表していますので、利用を考える際にはあらかじめ確認するとより安全でしょう。

【了】

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