車中泊ユーザーが求めているものは? マナーについてはルールの明確化が必要との意見も
旅好きのあいだでブームになっている車中泊の魅力は、時間に縛られない自由気ままな行動ができることでしょう。では、どこが車中泊に適した場所か、どんなことに気をつけたほうがよいでしょうか。
車中泊ユーザーの行動パターンとは
いま、旅好きのあいだでブームになっている車中泊。旅行や趣味のために、あえて宿泊施設には泊まらず、クルマに泊まって時間に縛られない自由気ままな行動ができるのが魅力です。
車中泊に最適なクルマは、やはりキャンピングカーやミニバンですが、コンパクトカーやセダン、軽自動車でも創意工夫して快適な車中泊を実行している方も多くいます。
一方で、車中泊はどこでもやってよいわけではありません。私有地に無許可で駐車するなどはトラブルの原因にもなります。また、車中泊をするにもマナーを守ることも大事です。
では、どこが車中泊に適した場所か、どんなことに気をつけたほうがよいでしょうか。
一般社団法人日本RV協会は、キャンピングカーユーザーと一般的なクルマのユーザーを対象に、クルマ旅に対する意識を調査するため、頻度、必要なモノ、期待する施設などをホームページ上で質問して、以下のような調査結果を公表しています。
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増加傾向にある車中泊ユーザー。そのユーザーを受け入れるインフラ整備は急務と考えられます。さらに、ユーザーが何を望み、どのような行動パターンを取るかといった予測も必要となってきます。そこで、車中泊をしているユーザーが、現状の施設をどのように利用しているか調査しています。
回答の多くは道の駅で、全体の61.8%を占めています。その次は比率を大きく下げて、高速道路のサービスエリア・パーキングエリア(以下:SA・PA)、キャンプ場、RVパーク(トイレや電源設備なども完備された車中泊公認の駐車場)と続きます。道の駅やSA・PAは仮眠程度の休憩が認められた施設ですが、多くのユーザーが道の駅を宿泊場所として捉えているようです。
過去に兵庫県の道の駅で車中泊を歓迎しているところがありましたが、現在は禁止となっており、併設のRVパークの利用を推奨しています。国交省が管轄する道の駅は原則車中泊禁止となっていますので、専用の施設を利用しましょう。
また、調査の結果から、ユーザーの行動パターンも浮き彫りになっています。車中泊の同伴者は夫婦が圧倒的に多く、車中泊の目的は9割弱が旅行となっています。また、車中泊のハイシーズンは秋という回答から、秋の行楽シーズン、夫婦ふたり旅という車中泊ユーザー像が浮かびあがってきました。