スタッドレスを履いていても走れない雪道規制がある? 豪雪地帯は全輪にチェーン推奨も
肌寒い季節がやってきましたが、クルマの冬支度は済んでいますか。積雪に備えてスタッドレスタイヤなどの冬用タイヤを用意している人が多いと思われますが、チェーンを用意している人は少ないのではないでしょうか。
クルマの冬支度といえば冬用タイヤへの交換が定番
2018年も11月に入り、冬の到来を予感させる肌寒い季節がやって参りましたが、クルマの冬支度はおすみでしょうか。クルマの冬支度といえば、積雪に備えてスタッドレスタイヤなどの冬用タイヤへの履き替えがあります。
標高などによって異なりますが、12月になれば全国のほとんどの地域で雪が降る可能性があります。しかし、北海道では、今年(2018年)の11月上旬の段階でまだ雪が降っておらず、例年よりも遅れているようなので、全国的にも雪が降り始めるにはもう少し時間があるかもしれません。準備ができていないなら今のうちにタイヤ交換を済ませるほうがよさそうです。
道路上に雪が大量に積もると「交通規制」が発生します。高速道路を利用して帰省やレジャーに向かう際に積雪に見舞われると、夏用タイヤのままでは走行することができず、高速道路のサービスエリアなどで立ち往生している場面をニュースなどで目にします。
そうならないためにも早めにタイヤ交換をする必要がありますが、じつはスタッドレスタイヤなどの冬用タイヤに交換しただけでは交通規制対策としては不十分な場合があります。
降雪時の交通規制は複数あり
高速道路での積雪による規制は、降雪量によって段階的に「速度規制」「冬用タイヤ規制」「全車両チェーン装着規制」そして「通行止め」となります。
「速度規制」は、路面状況の悪化や視界不良のために、走行速度を50km/hから80km/hに制限することがあります。また、雪氷作業車が除雪作業などを行なっている場合、作業車はおよそ40km/hから50km/hの低速で走行していることから、安全確保のための速度規制になります。
さらに降雪量が多くなり、路面の状況が悪化していくと、「冬用タイヤ規制」「全車両チェーン装着規制」となり、最後は「通行止め」となってしまいます。