ドゥカティ「Multistrada」や「Scrambler」シリーズなどの既存モデルをブラッシュアップ【EICMA2018現地レポート】
ドゥカティはイタリア・ミラノで開催されるEICMA2018で「Multistrada」や「Scrambler」シリーズなどを含む計12車種の新型車を発表しました。
売れ筋の「Scrambler(スクランブラー)」や「Multistrada(ムルティストラーダ)」が
2018年11月6日、ドカティはイタリアのミラノで11月8日から11日に一般公開される「EICMA2018」に先立ち、全12車種の新型車を世界初披露しました。
ここでは同メーカーの中でも売れ筋の「Scrambler(スクランブラー)」シリーズと、マルチパーパスモデル「Multistrada(ムルティストラーダ)」、「Hypermotard 950 SP(ハイパーモタード)」をご紹介していきます。
圧縮比を高めることで最高出力114PSを発揮する937ccエンジン搭載の「ハイパーモタード950/950SP」は、3つのライドモード(スポーツ、ツーリング、アーバン)やトラクションコントロール、コーナリングABSなどでその高いパフォーマンスを最適化。上級グレードとなる「ハイパーモタード950SP」では、前後サスペンションを調整可能なオーリンズ製へと変更した上で、クラッチレバー操作が不要なクイックシフターやカーボン素材のパーツが用いられています。
803ccの空冷エンジンを搭載する「スクランブラー・アイコン」は、前モデル同様のシルエットはそのままに、LEDのデイタイム・ランニング・ヘッドライトの採用や、電子制御のアップグレードが行なわれています。
伝説的なドゥカティ「125 GP Desmo」からヒントを得た「カフェ・レーサー」、短い楕円形のコースで争うフラット・トラック・スクランブラーをモチーフにした「フル・スロットル」、アメリカン・オフロードバイクの世界を再現した「デザート・スレッド」の3台のスクランブラー・シリーズの新型も出展。ドゥカティのラインナップの中でも人気の高い車種のため、高い注目を浴びています。
「ムルティストラーダ1260 エンデューロ」は、最高出力158psを発生する1262ccエンジン搭載のマルチパーパスモデルです。新型のエンジンでは回転数に合わせてシームレスにバルブタイミングを変化させる可変バルブ機構を採用することで、低速域でのトルクを向上させ、扱いやすさが高められました。
また、電子制御のサスペンションや、坂道発進をアシストするビークルホールドコントロールの搭載により、エンデューロモデルらしい高い走破性が実現されています。
937ccのエンジンを搭載する「ムルティストラーダ950/950S」は、兄弟車である「ムルティストラーダ1260」同様に、オン・オフ問わない高い走行性が与えられたモデルです。新型では、坂道発進をアシストするビークルホールドコントロールや、指の疲れを低減する油圧クラッチ、ターンシグナルの自動オフ機能などを追加。
上級グレードの「950S」では電子制御のサスペンションや、クラッチ操作不要のクイックシフター、クルーズコントロールなどの快適な走行性を追求した専用装備が追加されています。
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ドゥカティのCEO“クラウディオ・ドメニカーリ”がワールドプレミアに際し「ドゥカティは目覚ましい成熟を達成しました」と語ることからも、新型車にはかなりの期待が持てそうです。
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