日本人はディーゼル=エコ? メルセデス・ベンツ新型「S400d」究極の快適性を体感
メルセデス・ベンツは、フラッグシップモデルの「Sクラス」に直列6気筒ディーゼルターボエンジンを搭載した「S400d」を2018年9月10日に発売しました。今回、究極の快適性を兼ね備えたこのモデルに試乗した様子を紹介します。
メルセデス・ベンツのフラッグシップモデル「Sクラス」
最近、日本国内では「ディーゼルエンジン」を選択する人が増えています。過去には不正問題などもありましたが、日本人には「ディーゼル=エコ」というイメージが根付いたと言っても過言ではありません。
メルセデス・ベンツは、同社の最高級セダン「Sクラス」に、新型の直列6気筒クリーンディーゼルターボエンジン(OM656)を搭載した「S400d」を2018年9月10日に発売しました。
発売開始から約2ヶ月経った11月上旬にメディア向け試乗会が実施され、最新かつ最高級のディーゼルモデルを体感しました。
新たに搭載されるディーゼルエンジンは、排気量3リッターで最高出力340PS/最高トルク700N・mというスペックを誇り、ディーゼルの低速域からの力強い加速に加え、ターボによる高速域での快適性も兼ね備えています。
ボディサイズは、全長5155mm×全幅1915mm×全高1495mm、車両重量2150kgと大きく重いクルマです。全長5m、車重2トンを超えるため、都市部の信号が多い道路や細い路地などでは扱いにくいのではと予想していましたが、取り回しも普通のセダンとそこまで差はなく、力強いエンジンのおかげで重さを感じません。
高速道路では、「S400d」の本領発揮です。道路の継ぎ目が続く区間でも段差ひとつひとつを滑らかに処理して、気にならないレベルまでショックを吸収。カーブを曲がる時には、シート背面部が盛り上がり身体のズレを補助する機能なども搭載しています。
また、前走車との距離を一定に保ち速度を維持する「ディスタンスパイロット・ディストロニック」を搭載していますが、他メーカーの「アダプティブ・クルーズ・コントロール」に比べて距離間隔の調整が滑らかなうえ、前走車が車線変更していなくなった場合でも、急激な加速をすることなく走行するなど快適な運転が可能です。
自動車メーカー各社が取り組んでいる「コネクティビティ技術」面では、「メルセデス ミー コネクト」という名称で、クルマに関する情報収集やトラブル対応、レストランやホテル予約などのコンシェルジュ機能など幅広いサービスを受けることがきます。
新型「S400d」のラインナップは、標準モデル、四輪駆動システム「4MATIC」モデル、全長が130mm長い「ロング」モデルが存在し、価格(消費税込み)は、1116万円から1505万円です。
また、「S400d」各モデルは、新車購入から3年間有効なメンテナンスやサポートサービスを受けることができる保証プログラム「メルセデス・ケア」の対象車となります。
究極の快適性を備えたメルセデス・ベンツの「Sクラス」は、運転する愉しさや、快適に移動する歓びを兼ね備えた1台といえます。
【了】