高速道路や自動車専用道路で大活躍の「レーンキープ・アシスト」 雪道や悪天候時の機能性は?
交通事故の減少やドライバーの負担を減らすため、現在のクルマには様々な安全支援システムが備えられています。
名称こそ違えども日々進歩する各社の「安全運転システム」
前車や歩行者との衝突防止をサポートする自動ブレーキや、誤発進の抑制など、近年ではクルマの安全支援システムは各段に向上されています。
2010年のスバル「レガシィ」で採用された「アイサイト(ver.2)」を皮切りに、2012年にマツダ「アイ・アクティブセンス」、2014年にホンダ「ホンダ・センシング」、2015年にトヨタ「トヨタ・セーフティ・センス」、2016年に日産「インテリジェント・モビリティ」が登場し、現在ではそれぞれのメーカーが発売する新型車両に搭載されました。
名称こそ違えど、各社とも「ぶつからない」クルマの実現に向け、日々進歩を続けていますが、その中の機能の一つである「レーンキープ・アシスト」機能は、その名称のとおり、道路に引かれた白線や黄色線、点線などをフロントガラスに設置されたカメラで検知することで、クルマが車線からはみ出しそうになるのをサポートするシステムです。
仮にはみだしそうになった場合には、車線内へと戻るようにハンドルの動きをサポートすることで、長時間の移動時の疲労を軽減する効果があります。
優れた安全支援システム「レーンキープ・アシスト」も過信は禁物
ドライバーの疲労を軽減してくれる「レーンキープ・アシスト」ですが、あくまでもその位置づけは「安全支援」であり、すべての条件で作動するものではありません。そこでこの機能が作動する条件や気を付けるべきシチュエーションについて、ホンダの広報に話を伺ってみました。
――「レーンキープ・アシスト」はどのような時に作動するシステムでしょうか?
「ホンダ・センシング」に備えられたLKAS(車線維持支援システム)は速度が65km以上で作動し、クルマが車線をはみ出しそうになるのを防ぎ、車線内へ戻すように支援するものです。
基本的には白線、黄色線、点線に反応しますが、カメラで読み取るため車線が薄くなっていたり影に隠れて見えない場合、曲がりのきついカーブなどでは作動しない場合があります。
――車線の上に雪が積もった場合、システムは作動しますか?
雪の降り始めなど、うっすらとつもった程度でしたら作動する可能性もありますが、確実にとは言いかねません。人間の目と同じく、見えないものには反応しませんので、激しい雨や霧、夜間などでは注意が必要です。あくまでも「安全支援技術」であることを知った上で、役立てて頂ければと思います。