荷室の広さ「ゴルフバック●個分」は古い? 現ラインナップで4個収納可能な「セダン」とは
クルマのトランクルーム容量を表すものとして『ゴルフバック●個分』という表現があります。今回は、国内主要メーカーのラインナップで、ゴルフバックが4つ詰めるクルマを紹介します。
昔も今もゴルフの定番は「セダン」
昔からクルマのトランクルーム容量を表すものとして『ゴルフバック●個分』という表現があります。最近の若い方には、すぐに理解出来ないかもしれませんが、オジサン世代にはいまだに通じる表現です。
トヨタやホンダには、ゴルフを嗜むユーザー向けの「ゴルフページ」が存在。プロによる上達方法やゴルフバックの収納数から車を検索できるサービスまで、幅広く展開しています。
以前までは、トランクルームデザインを設計する際に、ゴルフバックをいくつ積むことが出来るかがひとつの基準でした。しかし、「若者のクルマを離れ」や「ゴルフ離れ」など最近のユーザーには、『ゴルフバック●個分』という表現が通じなくなったと言います。
国内主要メーカーで、日産はセダン全ラインナップにゴルフバックを4個積むことができます。セダンとゴルフバックの関係性について、日産のセールススタッフは、「開発の現場では、以前よりは意識されなくなったようです。しかし、販売の現場では、昔からセダンを検討されるお客様はゴルフを嗜む割合が多く、『ゴルフ離れ』と言われるなかでもお客様から『ゴルフバック何個分?』と聞かれることがあります。そのため、いまでもセダンに限らず、トランクルームにゴルフバックがいくつ詰めるかは頭に入れてあります」と話します。
国内主要メーカーにラインナップされている、オジサン御用達のセダンタイプで、ゴルフバック(9インチ)を4個詰めるクルマを調べてみると、国内セダンは意外とあります。
●トヨタ
・センチュリー(1960万円)
・クラウン(460万6200円から)
・マークX(265万6800円から)
・カローラアクシオ(150万7680円から)
・カムリ(329万8320円から)
・プリウス(242万9018円から)
●日産
・シーマ(794万6640円から)
・フーガ(480万0600円から)
・スカイライン(416万4480円から)
・ティアナ(256万3920円から)
・シルフィ(199万2600円から)
●ホンダ
・クラリティPHEV(588万0600円から)
・アコード(385万円から)
・シビックセダン(265万0320円から)
・グレイス(176万9040円から)
●スバル
・レガシィ B4(302万4000円)
・インプレッサG4(194万4000円)
●マツダ
・アテンザ(282万9600円から)
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年々、ゴルフユーザーが減少し、国内ゴルフ場の倒産も増加。また、クルマユーザーでも「セダン」から「軽自動車/コンパクトカー/ミニバン」に人気が移っています。
それでも、自動車メーカーサイトのトランクルーム容量の説明には『ゴルフバック●個分』表記が残るということは、「セダン=ゴルフ」というカルチャーはこれからも続くのかもしれません。
【了】