新車販売トレンド10年で変化? ガソリン高騰も車重あるSUVやミニバン人気が変わらぬ理由

ガソリン価格が一時160円を記録し、約4年ぶりの高値とガソリン高騰が続いています。10年前のガソリン高騰時はハイブリッド車が爆発的に売れました。しかし現在のガソリン高騰では以前とは販売動向が違ってきているようです。

ガソリン価格、4年ぶりの高値でユーザーの車購入傾向に影響ある?

 ガソリンの高値が続いています。2008年にガソリンの店頭価格が180円超えをした時は爆発的なハイブリッド車の普及をもたらしました。今回もユーザーの購入傾向に大きな影響を与えるのでしょうか? いろんな観点から考えてみます。

人気のマツダ「CX-8」。ハイブリッドモデルも設定されず、日本では大柄サイズのSUVに属する

 まず「なぜガソリンは高騰になったのか」という点から。ご存知の通り、原油の採掘価格は基本的に変わらず。正確に書くと徐々にコスト高となっているものの、急騰するレベルではないです。

 ガソリン相場に決定的な影響を与えているのが、アメリカとイスラエル、そして中東の政情です。このあたりの駆け引きで原油の相場が大きく変わってきます。投機的といってもよいです。

 現在、アメリカと世界第二の産油国として知られるイランの関係が険悪。アメリカは日本を含む同盟国に対し「鎖国しろ」と通達を出しています。当然ながら原油の調達先が減るため、相場は高めになってしまうのです。

 前回の高騰時は1バレル(原油を運んでいた樽の容積。159L)あたり100ドルを突破した。今回はそこまで高くなっていませんが、62ドルという2015年来の高値となっています。

 参考までに書いておくと、これ以上高くなることは考えにくい状況。アメリカで大量に採れるシェールガスを石油換算にすると1バレルあたり50ドルくらいだからです。シェールガス、液化するとガソリンのような燃料になります。

 加えてガソリン相場が高くなると「儲かりますね」とばかり、政情に問題の無い産油国が増産に入ります。2年前なら1バレル40ドルでしか売れなかったのが、今売れば60ドルになるということ。そうして増産されれば相場も低下することになるので、現在の高値であるレギュラー160円以上にはなりにくいと考えます。

 エキセントリックな人はガソリン相場が「リッター200円になるぞ!」などと言ってますが、200円などは有り得ない数字だと考えます。

ガソリン高騰も何のその、人気のSUV・ミニバンを画像でチェック(10枚)

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